- 全体A
- 花A
- 葉A
- 茎・葉A
- 全体B
- 全体B2
- 花B
- 葉B
- 茎B
- 葉B2
- 全体C
- 茎C
- 葉C
- 両者の違い
- 更新履歴
シソバタツナミと思われるもの。
(2009.7 赤城山)
萼から90度近い角度で折れ曲がり立ち上がっています。
(2009.7 赤城山)
葉は三角状で基部は切形、厚みがあり、脈にそって赤い斑が入っていました。
表裏ともに毛も多く見られます。(2010.7 赤城山)
茎の稜に上向きの毛が見られました。稜以外の部分の毛は短く、多くはない。
(2009.7 赤城山)
シソバタツナミかトウゴシシソバタツナミか迷うもの。
(2010.7 赤城山)
これも迷うもの。トウゴクシソバタツナミは葉腋間が狭く、丈が低くて花穂が伸びない
ものが多いようなので、イメージとしては問題ない。(2010.7 赤城山)
花はどちらも変わらない。
(2009.7 赤城山)
葉表にある粗い毛もほぼ全面で見られました。この毛も多いものが多いと聞きました。
(2009.7 赤城山)
茎に上向きの毛が多く見られます。稜以外の部分にも開出した毛が多い。これは
トウゴクシソバタツナミの特徴なのですが、その間にいろいろある。(2010.7 赤城山)
ボケた写真でも腺点があることが確認できました。トウゴクシソバタツナミでは、
腺点が見えないというという報告があり、判らなくなりました。(201.7 赤城山)
全体Bとほぼ同所のもの。花期まで半月以上前。
まだかなり若いので、参考として掲載。(2017.6 群馬県赤城山)
やや育ったものの茎。開出する毛が多い。
(2017.6 群馬県赤城山)
やはり、不鮮明な腺点らしきものが見られた。
葉裏脈上の毛は上向きに曲がっていました。(2017.6 群馬県赤城山)
「日本の野生植物」でシソバタツナミ(以下シソバ)を見ると、「茎の稜に上向きに曲がった毛がある」との記述があります。これを、稜以外の毛は短い、或いは目立たないと捉えるならば、そのような個体は「A」に掲載したものと思われ、仮にこれをシソバの典型としました。 一方、トウゴクシソバタツナミ(以下トウゴク)の特徴・・・「茎に開出毛が多く出るもの」とあり、この特徴で見れば、「B」が当てはまると思われます。 一方、 インターネット上でトウゴクには葉裏に腺点が見えないと西日本から報告されています。「日本の野生植物」では、トウゴクはホナガタツナミ(以下ホナガ)の品種として記述されており、ホナガの欄には「萼には腺点がほとんど見えない」と記述されており、トウゴクも同様と推定されます。従って葉の腺点も見えない可能性は充分にあるように思いました。 「B」 の個体は、葉裏に腺点があることが確認できており、毛の量で言えばトウゴクですが、腺点からはシソバと推定されるということになります。 更にこの2者の個体は約100mの距離とさほど離れてはおらず、種子が水流でも運ばれる可能性のある環境であることから、両者を別種とするのは躊躇われました。 よって以上の情報だけでは、手持ちの写真を区別するのは難しいと思われましたので、合併掲載としました。なお、トウゴク、イガタツナミをシソバと区別しないという主張もあります。(Murata & T.Yamaz. in K.Iwats. et al., Fl. Jap. 3a: 320 (1993)) なお、山渓ハンディ図鑑(旧版)掲載の白斑は、傾向であって要件ではないと考えております。 |
2012.4.1 シソバタツナミ を トウゴクシソバタツナミ に訂正
2015.3.8 シソバタツナミ/トウゴクシソバタツナミ 併記とします 再度写真をチェックしなおしたところ、掲載写真の個体の中にシソバタツナミと思われるものとトウゴクシソバタツナミが疑われるものがあることがわかり、とりあえず併記とさせて頂きます。トウゴクが疑われるものは疑義が多く、これ以上判断できません。同所のもので写真は再構成しました。
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