スミレ / (型) ミョウジンスミレ

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スミレ科 Violaceae
「にっぽんのすみれ」といった趣で派手さはありませんが、全体に端正な姿です。
丈は7-15cm、葉は三角状披針形~長楕円状披針形で斜め上に展開し、先は鈍頭、基部は切形~くさび形で低鋸歯があり、やや厚くやや光沢があります。柄にははっきりとした翼が見られ、毛の見られるものもあります。
花は濃い紫色で、唇弁中央はふつうやや白く、側弁に毛が見られます。萼片は披針形で先端が尖り、距はやや長い。
花弁全体が紫色になるものはミョウジンスミレと呼ばれますが、本種に含まれます。

 

2017.4.26 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 全体4
  • 花正面
  • 花2
  • 花 横
  • 葉2
  • 葉3
  • 色変わり
  • ミョウジンスミレ
  • 同・花

スミレ-全体

田んぼの縁の土手などで沢山見られました。
(2016.5 新潟県 旧・高柳町)

スミレ-全体2

(2015.5 新潟県十日町市)


スミレ-全体3

(2017.4 千葉市)


スミレ-全体4

(2016.5 新潟県 旧・高柳町)


スミレ-花

ふつう唇弁の中央部分だけは白くなります。側弁の基部に毛があります。
花柱の先端に小突起があります。(2016.4 栃木県宇都宮市)

スミレ-花2

花柱先端は膨らむ。
(2016.4 栃木県宇都宮市)

スミレ-花2

距の色は紫色ですが、少し白いものもあります。花茎にはふつう毛がありますが、
写真のようにないものも見られます。(2017.4 千葉市)

スミレ-葉

葉はヘラ形、基部は切形~くさび形、長い柄があり、柄には幅広い翼があります。
(2016.4 栃木県宇都宮市)

スミレ-葉2

ふつう、柄には毛が多く見られます。
(2016.4 栃木県宇都宮市)

スミレ-葉3

葉裏。脈上などに毛が多い。
(2016.4 栃木県宇都宮市)

スミレ-変化

(2011.4 静岡県富士宮市)


ミョウジンスミレ-全体

唇弁の基部に白い部分がなく、他の花弁も基部が濃い紫色になるものはミョウジンスミレと呼ばれますが、分類上は分けない。(2015.4 新潟県柏崎市)

ミョウジンスミレ-花

この個体は、少しだけ白い部分が残っているので厳密に言うと違うかもしれませんが、
各花弁とも基部の方が色が濃くなっていました。(2015.4 新潟県柏崎市)