トウカイスミレ Viola tokaiensis nom. nud.


トウカイスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
山地
開花時期
4-5月 ブナ林床 草地
地域
神奈川~四国の大平洋側
特記
 -
特徴
よく似たフモトスミレなどより早く咲き出すとても小さなすみれ。
丈は3-5cm、葉は心形で先は鈍頭、基部は深い心形。両面は緑色、縁に波形の鋸歯があります。
花は1cm、花柄が短めで葉より少し上で咲きます。花弁に紫条があり、側弁の毛は少量の毛があるか無毛、距はやや短めで赤味を帯びます。
付記
本種は種として正式に認められていないため、学名は裸名(nom. nud.)です。命名者は東大植物園・橋本保氏(後に科博筑波植物園長 2008年没)で、「日本のスミレ」(1967)に掲載されましたが、50年以上経過した今も正式な論文は発表されていません。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
ヒメミヤマスミレ : 丈は本種より大きく、葉は三角状卵形、葉裏はやや赤みを帯びる。花弁の幅が細い。
撮影地
2012.5 神奈川県箱根町

トウカイスミレ

草丈は3-5cmと小さいですが、よく群生して広がっていることが多い。 (2012.5 神奈川県箱根町)


トウカイスミレ

花はごく淡い紫色で径1cm。側弁は有毛でしたが、通常は僅かにある程度か無毛のものが多いそうです。 (2012.5 神奈川県箱根町)


トウカイスミレ

葉は深い心形、丸みを帯びていて、裏面も赤味を帯びません。ヒメミヤマスミレと誤認される事が多い。 (2012.5 神奈川県箱根町)