ハナネコノメ

top
ユキノシタ科 Saxfragaceae
シロバナネコノメの変種で、白い萼と赤い裂開前の葯が可愛らしいネコノメソウ。
丈は5-10cm、茎葉は対生で1-2対、扇状円形で基部はくさび型、3-7個の鋸歯があります。茎は赤い。根生葉は花期には枯れます。 葉や茎に毛は少ない。
花に花弁はなく、萼裂片は先が丸く白色で斜開、花後は淡緑色。雄しべは8個で萼裂片より長く、裂開前の葯は暗紅色
シロバナネコノメソウとの違いは、葉面や苞葉などに毛が少ない、葉の鋸歯が3-7個、苞葉は3-5(7)個、雄しべが長い等。萼裂片の先端が丸いとも言われますが、個体差があり、明確ではない。

 

2021.3.19 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 全体4
  • 全体5
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 葉2
  • 葉3
  • 葉4

ハナネコノメ-全体

群生すると見事です。
(2015.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-全体2

雄しべは萼片より長いので、横から見ても可愛い赤い葯が見えます。
(2015.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-全体3

茎葉の多くは対生。時期が遅く、1つだけ赤い葯を付けた株を見つけました。
下の葉は根生葉ではなく、走出枝の葉。(2014.4 茨城県高萩市)

ハナネコノメ-全体4

花茎には毛が見られます。
(2013.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-全体5

咲きはじめ。蕾の多くはまだ苞葉が半開き状態。
(2017.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-花
雄しべは8本で裂開前の葯は赤く、萼から飛び出します。萼片は白で先端が丸いのも特徴ですが、写真のように尖るものも少なくないのでわかりにくい。苞葉の鋸歯は少なく、3-5(7)個。良く似たシロバナネコノメソウは5-9個。(2013.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-花2

花柱が2つ、雄しべ8本。葯は裂開すると、茶色っぽく見えます。
(2015.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-花3

花にはごく短い柄があります。花茎、花柄、苞葉の柄に長い毛が見られますが、
脱落しやすい。(2017.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-花4

葯が赤くて、透ける様が艶めかしい。
(2017.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-蕾

蕾は苞葉に包まれており、茎が伸びると苞葉が展開していく。
(2017.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-実

(2016.4 東京都高尾山)


ハナネコノメ-葉

ふつう茎葉は対生。時々互生。
(2017.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-葉2

茎葉。葉柄には長い毛がありますが、葉面に毛はほとんど見られない。
白い点は毛ではなく、斑のようなものではないかと思う。(2017.3 東京都高尾山)

ハナネコノメ-葉2

最初は葉の表面にまばらに赤い長い毛が見られますが、脱落するようです。
(2021.3 茨城県筑波山)

ハナネコノメ-葉3

走出枝の先に付いた葉ではないかと思われるもの。鋸歯は3-7個。
(2015.3 東京都高尾山)