ホウチャクソウ

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イヌサフラン科 Colchicaceae
ユリ科 Liliaceae
里山などでも群生する姿をよく目にする野草。
丈は30-40cmほど、葉は卵状楕円形で5-15cm、先が尖り基部は円形。 茎は上部で2-3つに分枝して斜上し、その茎頂に1-3個の花をつり下げます。
花は長さ25-30mmの筒状、帯緑の白色、先端が少し開きますがそれ以上は開かない。花披片の付け根部分がふくらんでいます。
花の下半分がさらに褐色を帯びるものをジンバホウチャクソウと呼びます。

 

2018.9.10 更新
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ホウチャクソウ-全体

上部で2-3回、時に更に分枝し、その先に花を付けます。花はそれぞれに1-2つ、
希に3つ付きます。(2017.4 千葉市)

ホウチャクソウ-全体2

群生することが多いので、単独で際立たせて撮れる個体を見つけるために、
そこそこ歩き廻りました。(2008.5 千葉市)

ホウチャクソウ-全体3

葉の幅が広く、広卵形のもの。花も大きく、3-4cmありました。
このあたりのものはみんなこんな感じ。(2016.5 岩手県二戸市)

ホウチャクソウ-全体4

2-3分岐では済まず、このようによく分枝して多数の花を付ける株も希にあります。
左下はキンラン。(2016.4 千葉市)

ホウチャクソウ-全体5

この季節、林内を埋め尽くすように咲く姿は珍しくない。
(2014.5 千葉市)

ホウチャクソウ-花

花はこれ以上は開きません。アマドコロ属と異なり、花被片は合着していない。ふつう花被外側の先端部分は緑色を帯びるが、はっきりしないものもある。(2016.4 千葉市)

ホウチャクソウ-花2

開花まもない花。3枚の内花被の隙間を隠すように外花被が重なっています。
(2014.4 千葉市)

ホウチャクソウ-花2

花柱は3裂。
(2016.5 岩手県二戸市)

ホウチャクソウ-花4

花柄には稜があり、微細な突起があります。断面は四角形であるもよう。
(2014.4 千葉市)

ホウチャクソウ-葉

葉は長楕円形~広楕円形。
(2014.4 千葉市)

ホウチャクソウ-葉2

葉裏の太い脈上に突起が並び、縁にも微突起が並びます。
(2016.5 岩手県二戸市)

ホウチャクソウ-茎

葉は茎に流れるように付き、1つ下の葉腋まで縁がはっきり確認出来ました。
(2016.5 岩手県二戸市)

ホウチャクソウ-蕾

蕾は葉に包まれるようにして出てきます。
(2013.4 千葉市)

ホウチャクソウ-実

(2010.6 千葉市)


ホウチャクソウ-実2

果実は径約10mm、黒く熟す。
(2018.9 千葉市)