ニッコウキスゲ (ゼンテイカ)

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ツルボラン科 Asphodelaceae
  (ススキノキ科 Xanthorrhoeaceae)
ユリ科 Liliaceae
夏の高原の彩りとして欠かせない印象の花。最も花の綺麗な時期は、多くは梅雨時。
葉は長さ60-80cm、幅16-20mm。
花茎は60-80cm、3-10個黄橙色の花が付きます。花被片は6.5-8cm、筒部1.5-2cm
従来は 花柄は1-3cmのものを本種、柄がないか非常に短いものをエゾゼンテイカ、夜に花が閉じないものをムサシノキスゲとしましたが、現在は分けません。
なお、分類については、50年以上にわたる論争があり、決着が付いたとは言いかねるようです。
H. dumortieriはエゾカンゾウを分けない(連続的である)ことを前提とした学名で、大陸にあるヒメカンゾウの変種と位置づけており、本サイトもこれを採用しています。H. middendorffiiとした場合はエゾカンゾウが基準変種となり、本種はその変種になります。


 APG4より、ススキノキ科はツルボラン科に名称を変更しましたが、 図鑑等がまだ対応できていないため、当面の間、併記します

2017.6.2 更新
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ニッコウキスゲ-全体

群生して見事なお花畑を作ります。
(2008.6 秋田県大場谷地)

ニッコウキスゲ-全体2

(2009.8 鳥海山)


ニッコウキスゲ-全体3

まさに咲き始め初日。花は1日花で枯れ花が見られませんでした。
花が咲き進むと、必ず枯れ花が見られるのが自然な姿。(2017.5 青森県 旧・木造町)

ニッコウキスゲ-全体4

花は1日花ですから、盛りの時期には前日の枯れ花が残っています。
付いていないと不自然。(2012.7 青森県八戸市)

ニッコウキスゲ-花

朝見ると、開いたばかりの花と閉じだした花の両方が見られます。
(2014.5 青森県 旧・木造町)

ニッコウキスゲ-花2

(2014.5 青森県 旧・木造町)


ニッコウキスゲ-花3

花にはふつう短い柄があります。北に行くほど短いとも言われます。
(2017.5 青森県 旧・木造町)

ニッコウキスゲ-花4

(2018.6 山形県遊佐町)


ニッコウキスゲ-葉

葉は幅2cmほど。
(2009.7 霧ヶ峰)

ニッコウキスゲ-風景

咲き始めの頃。ここでは「ノゾリキスゲ」とも呼ばれています。
(2011.7 群馬県野反湖)

ニッコウキスゲ-風景2

東北北部では山の花というより海岸草原の花の印象。
6月~7月上旬、あちこちで見事な群落が海岸線を彩ります。(2015.6 青森県深浦町)

ニッコウキスゲ-風景3

陸中海岸の100mを超える断崖にも沢山咲いていました。震災前の写真ですが、
津波もきっとここまでは届かなかったと思います。(2010.6 岩手県田野畑村)

ニッコウキスゲ-風景4

地元・青森県ではよく知られた群生地。海岸砂丘の後背湿地を
見わたす限り埋め尽くしていました。(2012.6 青森県 旧・木造町)

ニッコウキスゲ-風景5

まわり3方の丘一面に咲くニッコウキスゲに囲まれて、綺麗な青空と、
背後の日本海の波音と潮風、絵に描いたような幸せな風景。(2014.6 青森県深浦町)

ニッコウキスゲ-春

(2016.4 青森県八戸市)