オオミクリ

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ガマ科 Typhaceae
ミクリ科 Sparganiaceae
ミクリの変種ですが、そっくりで地上部は果実以外違いはほとんどありません。
丈はミクリ同様50-150cm。葉は花序より長く、線形で葉裏中央に稜があり、先は鈍頭。
花序は分枝し、それぞれの枝の途中に白い玉のような雌花頭花を1-3個程度、上部に雄花を多数付けます。柱頭は長い。果実は幅が広く5-8mm、上部がドーム状になる。
ミクリの果実は紡錘型で、幅より長さのほうが長い。

 

2017.7.31 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 花5
  • 実2
  • 葉2
  • 葉3

オオミクリ-全体

田んぼの水路沿いなどで多数見られました。
(2017.7 千葉市)

オオミクリ-全体

茎は分枝し、それぞれに雌花と雄花を付けます。
(2017.6 千葉市)

オオミクリ-花

主茎から枝を分け、それぞれ1-3個の雌花頭花が付きます。写真の蕾は雄花頭花。
(2017.6 千葉市)

オオミクリ-花2

柱頭は他のミクリの仲間より長く、3-6mm。
(2017.7 千葉市)

オオミクリ-花3

急に太くなった部分の先(矢印)が柱頭部分。
(2017.7 千葉市)

オオミクリ-花4

雄花頭花は枝先に複数付きます。
(2017.6 千葉市)

オオミクリ-花5

雄花頭花。1つの雄花に雄しべは3つ。
(2017.6 千葉市)

オオミクリ-蕾

雄花序の蕾。見えているのは葯の先端部分。開花は花糸が伸びて
葯が押し出されるように開出する。(2017.7 千葉市)

オオミクリ-実

果実が幅広で紡錘型にならず、上部が低いドーム状になるのがミクリとの違い。
(2017.7 千葉市)

オオミクリ-実2

(2017.7 千葉市)


オオミクリ-葉

左:葉表 右:葉裏 葉裏の中央には稜があり、下部では断面が三角形に近い。
この稜により、長い葉もまっすぐ立ちあがる。(2017.6 千葉市)

オオミクリ-葉2

葉の基部は他互いに鞘状に重なり合っていました。矢印が花茎。
(2017.6 千葉市)

オオミクリ-花5

茎にはおおよそ3-10cmほどの葉が付き、その葉腋から花序が出ます。
(2017.6 千葉市)