ツヅラフジ

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ツヅラフジ科 Menispermaceae
ツル性植物で、ツルは長さ10mほどになる。雌雄別株、時に同株。
葉は互生し広卵形~5-7浅裂する円心形、基部は浅い心形~切形、5-10cmの柄があり、盾状に付かない。
花は雄花序、雌花序ともに10-20cmの円錐花序に付き、花弁・萼片ともに6個。果実は6-7mmで黒色に熟す。

 

2015.3.3 作成
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ツヅラフジ-全体

(2017.7 千葉県 旧・天津小湊町)


ツヅラフジ-全体2

樹木に匍い上がって、完全に覆い尽くしていました。見えている葉は全て
本種のもので、葉の形が様々あります。(2017.7 千葉県 旧・天津小湊町)

ツヅラフジ-花

花序は雌雄別で、雌雄ともに円錐花序に多数付く。写真はまだ蕾。
(2017.7 千葉県 旧・天津小湊町)

ツヅラフジ-葉

葉は切れ込まないことも、5-7浅裂することもあります。
コウモリカズラのように盾状には付かない。(2017.7 千葉県 旧・天津小湊町)

ツヅラフジは、漢字では「葛藤」と書かれます。
ここで言う「葛」は植物の「クズ」ではなく、「葛(かずら)」・・・「蔓(かずら=つる)」と同義語でツル性植物全般を指し、「藤」もここでは同義語(フジのようなツル性植物の意)と思われます。

また、「葛藤」は「かっとう」とも読めます。今日よく使う言葉ですが、ツルが絡み合って解けないことから、物事がもつれて対立する、感情がもつれる・・・などの意味に転用されるようになったようです。

さらに、「葛(つづら)」は「九十九」とも書かれます。
九十九折れ(つづらおれ)・・・道などがクネクネとしてる様子などをツルのクネクネに例えたもののようで、元は「葛折れ」とも書かれたようです。この「葛(つづら)」は本種、若しくは本種の仲間を指すと言われます。

もう1つ、本種はツルが丈夫で加工しやすい特徴を持つことから、古来から籠に編んで使われてきました。これが「葛籠(つづら)」です。古いものでは、奈良・正倉院に本種で編んだ葛籠があるそうです。後に竹製に変わり、衣類の保管用として用いられるようになりましたが、「葛籠(つづら)」の字は今日までそのまま使われ続けています。

以上、Wikipedia、コトバンク を参照して記述しました。