バショウ Musa basjoo


バショウ

分類
バショウ科 バショウ属
植生環境
開花時期
6-10月  
地域
関東以西 (中国南部原産とも言われる)
特記
 -
特徴
丈は4-5mの耐寒性の大型草本。
葉は長楕円形で長さ1.5-2mほど、幅40-50cm、側脈に沿って破れやすい。葉の基部は鞘状で、偽茎はその枯れた鞘が密に重なっている。
偽茎の頂部中央から斜め下に伸びた柄に大きな花序が付く。早落性の黄褐色の苞が幾重にも重なり、それぞれの苞の内側の先のほうに雄花、基部に雌花がそれぞれ多数付く。果実は長さ6cmほど、果肉は少なく食用にはならない。
付記
俳人・松尾芭蕉の名は、借家の庭に本種があったことが由来。本種の英名はJapanese bananaでシーボルトが欧州に伝えたことが由来。
備考
エングラー :  バショウ科
類似種
バナナ : 苞が赤紫色。果実は大きくなる。耐寒性はない。
撮影地
2023.6 千葉市

バショウ

苞が黄褐色なのがバナナとのわかりやすい違い。果実は長さ6cmほどにしかならず、果肉は少なく食用にはならない。 (2023.6 千葉市)

バショウ

砲弾型の部分は蕾と思われ、次々と苞が剥けて花を付けるようだ。 (2023.6 千葉市)

バショウ

葉は1.5-2mに達し、はじめは長楕円形だが、風などで側脈沿いに破れやすい。葉の基部は鞘状で、偽茎はその枯れた鞘に覆われている。 (2023.6 千葉市)