ヤマコウバシ

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クスノキ科 Lauraceae
雌雄別株ながら雌株しかなく、雌株だけで結実します。
高さ3-5mの落葉低木。樹皮は茶褐色で小さな皮目があり、始め曲がった短い毛があります。
葉は5-10cmの長楕円形~楕円形、先は鈍頭、基部は広いくさび形。葉は枯れても落ちず、春まで残ります。
花は雌花しかなく、前年の葉腋に数個付き、花被片は6個ありますが1.5mmほどしかない。子房と花柱は花被から突き出ます。花柄には絹毛が密にある。

 

2023.4.6 更新
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ヤマコウバシ-全体

葉が芽吹いた程度の状態の頃に開花。まだ花柄は伸びていない。
(2023.4 千葉市)

ヤマコウバシ-全体2

開花最盛期で、葉腋枚に複数の花を付けているにも関わらず、
花が咲いているようには見えない。(2023.4 千葉市)

ヤマコウバシ-全体3

花柄が伸びきる頃は花期終盤、子房が膨らみ出し、花被片は閉じ気味で
子房に張り付くように見える。(2018.4 千葉市)

ヤマコウバシ-全体4

名の由来は、枝を折ると芳香があることからだそうですが、試してはいません。
(2018.4 千葉市)

ヤマコウバシ-果期

(2018.10 千葉市)


ヤマコウバシ-花

総苞が開くと、柄を伸ばす前に開花していた。
(2023.4 千葉市)

ヤマコウバシ-花2

雌花序。花被片が開いて見られるのは咲きはじめの頃のみで
まだ花柄が伸びる前のようです。(2023.4 千葉市)

ヤマコウバシ-花3

花被片は6で小さく黄緑色。黄色い腺体が6あり、葯のない花糸が見られる。
子房と花柱が花被から少し飛び出ています。(2023.4 千葉市)

ヤマコウバシ-花2

花期終盤。花柄が伸び、絹毛が密に見られる。花序にはほとんど柄はないようでした。
(2018.4 千葉市)

ヤマコウバシ-実

若い果実。雌花のみで結実します。
(2018.8 千葉市)

ヤマコウバシ-実2

熟した果実。
(2019.11 千葉市)

ヤマコウバシ-葉

葉は長楕円形~楕円形。写真は展開してまもないもの。
(2019.4 千葉市)

ヤマコウバシ-葉2

(2018.4 千葉市)


ヤマコウバシ-葉3

成葉。
(2018.8 千葉市)

ヤマコウバシ-枝

新枝には毛が密生していました。
(2018.4 千葉市)

ヤマコウバシ-枝2

前々年の枝。
(2018.4 千葉市)

ヤマコウバシ-幹

小さな皮目が見られます。
(2018.4 千葉市)

ヤマコウバシ-冬

葉は枯れても落葉しない。
(2019.2 千葉市)