チャノキ

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ツバキ科 Theacea
言わずと知れた、お茶の葉を採る木。古い時代の帰化種。
中国では丈は4-5mになりますが、日本では、2mほど。本年枝は淡褐色で短毛がある。葉は5-9cmの楕円形で、先端は鈍頭、基部はくさび形、波状の細かな鋸歯が見られます。
花は径2-3cm、下向きに咲き、花弁は5-7個でほぼ円形、先が少し凹みます。雄しべは多数、花柱は3裂、萼は5-6個。果実は径1.5-2cm、熟すと3裂します。種子はほぼ球形。

 

2021.10.24 更新
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  • 紅茶と緑茶

チャノキ-全体

千葉では茶の葉を採取するより、生け垣として用いられることが多く、
その逸失もとても多い。(2021.10 千葉県君津市)

チャノキ-全体2

(2021.10 千葉県君津市)


チャノキ-花

花は2-3cm、多数の雄しべに対して、花弁は小さく見えました。
(2021.10 千葉県君津市)

チャノキ-実

果実はそこそこいびつなものが多かった。
(2017.10 千葉市)

チャノキ-実2

(2017.10 千葉市)


チャノキ-葉

(2017.11 千葉市)


紅茶も緑茶も同じお茶の葉から作られるとよく言われますが、厳密に言うとそれは100%正しくはないようです。

ここに掲載のチャノキ Camellia sinensis (var. sinensis) は中国西南部が原産で緑茶やウーロン茶に使われています。
一方紅茶は、その変種で南アジア原産の Camellia sinensis var. assamica (和名:アツサムチャ)やその交配種からも作られるそうです。

特に「アッサム」と呼ばれる茶葉は、主としてこの「アッサムチャ」の茶葉が使われ、「ダージリン」や「セイロン」の高級品種は「チャノキ」の茶葉か、その交配種が用いられているというのが正しいようです。

「チャノキ」はある程度耐寒性があるため、高所でも栽培できるという利点があり、一方アッサムチャは、丈が15mに達するそうで、葉も大きくて、栽培効率が良い一方、耐寒性がないなどの違いがあり、それぞれの利点を生かして、栽培されているとのことです。

なお、日本では「アツサムチャ」の栽培は難しいようで、唯一栽培可能な沖縄で試みられたことがあるようですが、商業化は成功しなかったようです。