イヌコリヤナギ Salix integra

2023.3.29 更新

イヌコリヤナギ

分類
ヤナギ科 ヤナギ属
植生環境
開花時期
3-4月 水辺 湿生地
地域
北海道~九州
特記
 -
特徴
ふつう1.5mほどの落葉低木。雌雄別株。
樹皮は暗い灰色、新枝は黄褐色~紅紫色。葉は4-10cmの長楕円形でふつう、ごく浅い鋸歯があり、柄はほとんどない。
花は葉の展開前に咲き、雌雄ともに葉腋に無柄で花穂が付き、雄花穂は2-3cmで雄しべ2は花糸が合着、葯は紫赤色、雌花穂は1.5-2.5cm、花柱は短く、柱頭は黄緑~赤色。
備考
エングラー : ヤナギ科
類似種
 
撮影地
2021.3 千葉市


3月になるといち早く咲き始めるヤナギ。葉は花より遅れて展開する。写真は雄株。 (2023.3 千葉市)

イヌコリヤナギ

雄花穂は長さ2-3cm。雄しべは2つですが、花糸は合着して1つ・・・葯が4つ付いているように見える。裂開前の葯は紫赤色。花糸の基部に毛がある。苞に毛があり先は濃い褐色。 (2023.3 千葉市)

イヌコリヤナギ

雌花穂。柱頭は黄緑色~赤色。子房は黄緑色で短めの毛が多く見られた。 (2023.3 千葉市)


イヌコリヤナギ

葉は長楕円形、葉柄はほとんどない。縁は裏面に巻かず、ごく浅い鋸歯がある。写真は芽吹いてまもないもので毛が見られるが、成葉は無毛になる。 (2018.3 千葉市)


イヌコリヤナギ

子房は熟すと先から裂けて長白毛に包まれた種子を飛ばす。(ヤナギ属共通)  (2023.3 千葉市)