ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana
(品種) ナンキンナナカマドモドキ


ウラジロナナカマド

分類
バラ科 ナナカマド属
植生環境
高山 亜高山
開花時期
6-8月  
地域
中部以北
特記
 -
特徴
多くの高山の紅葉の立役者。
丈が1-2mの落葉低木。葉は7-13小葉からなる奇数羽状複葉、小葉は4-6cmの長楕円形で先端形状はまちまち。鋸歯は上半分まで。裏面は白い。
花序は茎頂に付き、径6-8cm、花は1-1.5cm。果序は上を向き、果実は広楕円形で先端の萼片が内曲する。
托葉が大きく歯牙が見られるものはナンキンナナカマドモドキと呼ばれますが、区別しにくい。
備考
エングラー : バラ科
類似種
ナナカマド : 花は少し小さく、花柱は2-4個、葉の基部近くまで鋸歯があり、葉裏は淡緑、果実は球形で径6-8mm。
タカネナナカマド : 花序は小さく花は~十数個、やや赤みを帯びる。葉の基部近くまで鋸歯があり、果序は下垂し、果実は楕円形で12-20mm。
撮影地
2007.8 北ア・穂高岳  他

ウラジロナナカマド

花序は径6-8cm。花は径1-1.5cm、花柱は5。(写真は品種のナンキンナナカマドモドキ) (2019.7 岩手県八幡平)


ウラジロナナカマド

果期。 (2014.9 新潟県妙高山)


ウラジロナナカマド

果実は広楕円形、先端に萼片が残り内曲する。 (2014.9 新潟県妙高山)


ウラジロナナカマド

小葉は7-13個、鋸歯は小葉の半ばまで、葉裏は白い。 (2007.8 北ア・穂高岳)


(品種) ナンキンナナカマドモドキ f. pseudogracilis

ナンキンナナカマドモドキ

葉の基部に大きな托葉があり、歯牙があるのが違いとされるが、ふつうのものに混ざって見られることが多く区別しにくい。 (2019.7 岩手県八幡平)