ムクゲチャヒキ

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イネ科 Poaceae
茎は叢生し、丈は0.5-1.2m、葉や鞘に軟毛が密に見られます。葉舌は1-3mm、膜質で先は歯牙状。
花序は円錐状で長さ10-25cm、花序の軸から1-6本輪生状に枝を出し、それぞれ1-4個の小穂を付けます。小穂はやや偏平な長楕円形、長さ10-25mm、6-10個の小花からなり、護穎は7-10mm、先端の2歯の間から710mmの芒が伸びます。内穎は護穎と同長。

 

2021.7.14 作成
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ムクゲチャヒキ-全体

はじめスズメノチャヒキかカラスノチャヒキと思いましたが、小穂の幅が太く芒がやや短い等、ずんぐりむっくりしていて印象が異なりました。(2021.5 千葉市)

ムクゲチャヒキ-全体2

周囲には圧倒的多数のヒゲナガスズメノチャヒキが見られ、それに混ざって
イヌムギスズメノチャヒキも見られた。(2021.5 千葉市)

ムクゲチャヒキ-花

小穂は全体としてやや潰れた長楕円状の円筒形。護穎はふたつ折れにはならない。
(2021.5 千葉市)

ムクゲチャヒキ-花2

花序の枝は小穂より長いので、小穂は密ではない。
そもそも小穂の数は多くない。(2021.5 千葉市)

ムクゲチャヒキ-花3

写真の実測値(単位mm)は・・・小穂18.0、第1苞穎5.5、第2苞穎6.8
小花は8、第3~6小花護穎8.2-8.6、同芒8.1-9.9 (2021.5 千葉市)

ムクゲチャヒキ-花4

左から第1~6小花。第1~3小花では内穎は護穎より僅かに短く、
第4~6小花では護穎と同長でした。(2021.5 千葉市)

ムクゲチャヒキ-花5

護穎には微突起が並び、僅かに毛が見られました。
(2021.5 千葉市)

ムクゲチャヒキ-鞘

葉には軟毛が見られましたが稈には見られなかった。葉舌は膜質で先は歯牙状。
(2021.5 千葉市)

ムクゲチャヒキ-鞘2

鞘にも毛が多い。
(2021.5 千葉市)

本ページの写真は2021.7.13まで
「スズメノチャヒキ属の不明種」 として掲載していたものです。