タケニグサ / ケナシチャンパギク

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ケシ科 Papaveraceae
大きいものでは高さが2mくらいになります。葉は大きく、広卵形で羽状に中裂して20-40cm、基部は心形、菊様ですが、先端の裂片は短い。裏面は白く、葉裏に毛が密生します。柄にも粗い毛が見られます。
花は大きな円錐花序に付き、花弁はなく、萼片も早落して
花糸のみが目立ちます。果実は平たく、倒披針形で20mm。
葉裏の毛がほとんど確認できないものはケナシチャンパギクと呼びます。

 

2020.6.27 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 葉2
  • 芽だし
  • ケナシチャンパギク
  • 同2
  • 同・花
  • 同・葉
  • 同・葉2
  • 同・葉3

タケニグサ-全体

他の植物から抜きんでて大きくなり花を咲かせます。欧米では庭に植えて楽しむそうですが、鑑賞するような花とは思えないのですが・・・。(2020.6 千葉県四街道市)

タケニグサ-全体2

果期。上越線の橋梁の下にあり、列車が来るのを待って
撮ろうと思ったけれど、来なかった。(2017.8 新潟県湯沢町)

タケニグサ-花

花弁はなく、萼片も早落して花糸が一番目立つ花です。花糸の先のほうの少しオレンジ色になっている部分全体が葯。(2006.8 長野県白馬村)

タケニグサ-蕾

最初に見られる蕾は小さく、花序全体が葉にくるまれるような感じで、
花の頃のイメージとだいぶ違う。(2014.6 山梨県忍野村)

タケニグサ-葉

葉は寸詰まりの菊の葉のようですが、20-40cmと大きく、白っぽい緑色をしています。
(2014.6 山梨県忍野村)

タケニグサ-葉2

柄や葉脈に毛が多く見られます。
(2014.6 山梨県忍野村)

タケニグサ-茎

茎は白く、ツルッとしています。但し、成長している部分はさほど白くない。
(2014.6 山梨県忍野村)

タケニグサ-実

(2013.7 千葉市)


タケニグサ-芽だし

これではないかと目星を付けて2-3日油断したら、あっという間に
大きくなってしまいました。葉の形は成長時と同じ。(2014.4 千葉市)

ケナシチヤンパギク-全体

葉裏に毛がほとんど見られず、葉柄にも毛がほとんど見られにいものはケナシチャンパギク(f. glabra)と呼ばれます。(2014.6 千葉市)

ケナシチャンパギク-全体2

「チャンパギク」の名はタケニグサの別名。「チャンパ」は南ベトナムのことで、かつて帰化植物と考えられていた名残がこの品種の名の由来。(2016.7 千葉市)

ケナシチャクパギク-花

タケニグサと同じ
(2014.6 千葉市)

ケナシチャンパギク-葉

葉の形は基準種と一緒ですが、柄には毛が見られません。
(2007.7 千葉市)

ケナシチャンパギク-茎

葉柄も茎もほぼ無毛。
(2014.6 千葉市)

ケナシチャンパギク-葉3

肉眼では葉裏に毛が確認出来ません。マクロで見ても気づけませんでした。
(2014.6 千葉市)