フカウラトウヒレン <暫定>

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キク科 Compositae
キク科 Asteraceae
クロマツの林床で見られるトウヒレン。
茎には翼が見られ、翼に鋸歯が見られるが、やや薄い。葉は厚みと光沢があり、下部の葉は三角状広卵形~広卵形で基部は心形、翼のある長い柄があります。上部は小型で楕円形~広楕円形、いずれも先は鋭く尖る
頭花は上部の葉腋から鋭角に柄を伸ばし、数個ずつまとまって付きます。頭花は柄が短く総苞片は8列で開出、白褐色の毛が多く見られます。

 

2017.10.18 更新
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フカウラトウヒレン-全体

標本地のもの。トガヒゴタイによく似ており、正直言うと、今一つよくわからなかった。
詳しくは、「感想」タブをご覧下さい。(2016.8 青森県深浦町A)

フカウラトウヒレン-全体2

(2017.9 青森県深浦町A)


フカウラトウヒレン-全体3

(2017.9 青森県深浦町A)


フカウラトウヒレン-全体4

上部の茎にも翼があるか、なくても稜状になっていました。
(2017.9 青森県深浦町A)

フカウラトウヒレン-花

頭花とそれぞれの茎頂に2-5個。
(2017.9 青森県深浦町A)

フカウラトウヒレン-花2
総苞には白い毛が多く、クモ毛も見られました。
総苞片は8列と言われますが、9-10列程度見られるものが多く、片の先はあまり伸びない。外片は卵形。(2017.9 青森県深浦町A)

フカウラトウヒレン-花3

総苞片8列のもの。片がやや長い。
(2016.8 青森県深浦町A)

フカウラリトウヒレン-葉

下部の葉は三角状広卵形で基部は心形、翼のある長い柄がありました。
同じような丈でも、トガヒゴタイほど葉が大きくない印象。(2016.8 青森県深浦町A)

フカウラトウヒレン-茎

茎には葉柄の翼から続く翼があり、翼には鋸歯が見られました。
葉は中間部の葉。(2016.8 青森県深浦町A)

フカウラトウヒレン-茎2

翼に見られた鋸歯。
(2017.9 青森県深浦町)

フカウラトウヒレン-茎3

翼に鋸歯のないものも多い。
(2016.8 青森県深浦町A)

フカウラトウヒレン-茎4

上部の茎にも狭い翼が確認できました。上部の葉は小さく鋸歯縁、楕円形で先だけ尖り、
短柄がありました。(2016.8 青森県深浦町A)

ここまでの写真(深浦A)は本種の発表論文記載のクロマツ林床のものです。

全体の雰囲気は、トガヒゴタイに比して茎が太く見え、下部では葉がやや密に付いて、茎の翼はかえってトガヒゴタイより上部までしっかりついている感じでした。論文に記載されたような、「茎の翼が未発達」という印象はありません。茎の翼の鋸歯はあるものとないものが混在していました。

葉には厚みがあってしっかりしており、海に面した風衝地でありながら破れや乱れは少なく、ムツトウヒレンのような感じでしたが青みは感じませんでした。

上部は少しホクロクトウヒレンに似ているように感じましたが、下部の茎は稲妻形にならず、ある場所から極端に葉の大きさや形が変わることはなく、上にいくに従って序々に小さくなる感じでした。
よりトビシマトウヒレンに似ているそうですが、見ていないので判りません。

また、論文では総苞片は8列と記されていますが、ここのものは9-10列で片がトガヒゴタイより明らかに短いものが多くを占め、総苞も大きくてこれが最も特徴的に見えました。

なお、前後20km範囲の数箇所でトウヒレンを確認しており、特に旧・岩崎村のクロマツ林内には中間型と思われるものがあり、以下掲載します。




フカウラトウヒレン-参考

標本地から南に10kmほどの場所のもの。クロマツと照葉樹林の境界付近です。
日没前後の撮影のため、荒れた写真ですみません。(2016.8 青森県 旧・岩崎村)

フカウラトウヒレン-参考2

片は10列で先はあまり伸びない、外片は卵形など、深浦Aのものと似ている。
(2017.9 青森県 旧・岩崎村)

フカウラトウヒレン-参考3

片の幅が狭く、伸びるもの。トガヒゴタイ寄りですが、片は9列ある。
(2017.9 青森県 旧・岩崎村)

フカウラトウヒレン-参考4

葉は卵形、基部は心形。
(2017.9 青森県 旧・岩崎村)

フカウラトウヒレン-参考5

根生葉が見られましたが、フカウラトウヒレンにはない。
(2017.9 青森県 旧・岩崎村)

フカウラトウヒレン-参考6

下部の茎。翼があり、翼に鋸歯も見られました。
(2017.9 青森県 旧・岩崎村)

フカウラトウヒレン-参考7

翼は深浦Aほどではありませんでしたが、
上部の葉の柄がなくなる所付近まで見られました。(2017.9 青森県 旧・岩崎村)