ハチマンタイアザミ

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
総苞がとても粘るのが特徴のアザミ。
丈は0.6-1.2m、hgには縮毛が密生します。根生葉は厚く、長さ40cmほどあり、広倒卵形から広楕円形と大きく、5-7対に羽状中~深裂し、鋭い刺がありますがオニアザミほどではありません。茎葉は茎を抱きます。
頭花は2-3個が茎頂に下向きに密に付きます。総苞は径20-25mmの広鐘形でクモ毛はないか少なく、片は7-8列で圧着し、外片は短い。腺体は黒く発達して非常によく粘って虫などをくっつけます。

 

2017.10.1 更新
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ハチマンタイアザミ-全体

八幡平上部の狭い範囲で見られます。少し下ではよく似たオニアザミもありました。
(2015.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ-全体2

咲き進むと、上部の葉腋でよく分枝します。
(2014.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ-全体3

(2014.7 岩手県八幡平)


ハチマンタイアザミ-全体4

(2019.7 岩手県八幡平)


ハチマンタイアザミ-花

頭花は下向きで総苞は半球形、総苞は黒褐色で粘り、光沢があります。
クモ毛も見られ、頭花の基部には葉が付きます。(2014.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ-花
総苞片は分泌物で数えにくく、多くは7列に見えました。外片は明らかに短い。
腺体は外片のものも大きく、内片(6-7列目)には見られないようでした。
基部にある線形のものも小さい苞葉の刺ではないかと思う。(2014.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ-花3

分泌物の量は半端ではなく、総苞片が見えなくなってしまうものも・・・。
他のオニアザミの仲間もよく粘りますが、本種は格別。(2014.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ-蕾

粘液は開花前にから多く出すので蕾も粘ります。
(2014.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ-葉

下部の葉は羽状深裂で5-7裂。縁には刺がありますが、オニアザミチョウカイアザミより
刺々しさはないようです。(2013.8 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ-葉2

葉の表面は意外と毛が多い。葉の縁には長い刺が見られます。
(2014.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ-葉3

根生葉。
(2015.7 岩手県八幡平)

ハチマンタイアザミ-葉2

それでも、葉の基部は茎を抱く。
(2014.7 岩手県八幡平)