オオカラマツ (コカラマツ) Thalictrum minus var. stipellatum


オオカラマツ

分類
キンポウゲ科 カラマツソウ属
植生環境
高山 亜高山
開花時期
7-8月 岩場 乾いた草地
地域
中部以北 志賀 剣山
特記
 -
特徴
アキカラマツの変種で高山版。「コカラマツ」という矛盾した別名も持っています。
丈は30-100cmとアキカラマツより小さく、茎葉は2-3回3出複葉、小托葉があり、小葉は楕円形で先が浅く2-3裂します。葉裏にごく短い腺毛がある。
花は円錐状にややまばらに付き、径約1cm、葯は淡黄色で花糸は葯より細い。萼は早落性。花後、果柄がよく伸び、果実には腺毛が見られます。
備考
エングラー :  キンポウゲ科
類似種
アキカラマツ : 果実に腺毛はない。
イワカラマツ : 茎や葉柄、葉軸、花序など全体に腺毛が多くある。
撮影地
2018.7 北ア・八方  他

オオカラマツ

花期、肉眼ではアキカラマツとほぼ区別出来ないが、亜高山帯以上で見られればほぼ本種のようだ。葉は2-3回3出複葉、小托葉はない。 (2011.8 北ア・八方)

オオカラマツ

開花まもない花。まだ萼片が残っているがまもなく脱落する。葯隔は突出するが突出の長さには個体差が見られた。(2018.7 北ア・八方)

オオカラマツ

果実に腺毛が見られるのがこの種の特徴。果実の長さは4-5mmなので、計算すると腺毛の長さは20μmほど、肉眼では無理。 (2018.7 北ア・八方)


オオカラマツ

葉裏にも腺毛がある。但し平地のアキカラマツでも腺毛が見られることがあり、これだけで本種と特定するのは難しいように思う。(2018.7 北ア・八方)