(2).自生地情報で1-2種に絞り込む
以下、それぞれマップ化してみました。イメージ図ですので、正しくは図鑑 または それぞれの種のページでご確認ください。
花柄に毛のないトリカブトの分布 | 花柄が屈毛のトリカブトの分布 | ||
花柄が開出毛のトリカブトの分布 |
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この絵図の見方 御嶽山を例にすると、 |
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ご注意 : この絵図は筆者の見聞や断片的な情報をつなぎあわせたもので、筆者の想像や推定が含まれますから、必ずしも正確ではありません。 宮城県東部と新潟県については、情報不足につき空白とさせて頂いております。 ミョウギトリカブト(無毛-妙義山系)、イヌハコネトリカブト(開出毛-群馬・長野)については交雑種のため、記載しておりません。 |
以下の地域で、「花柄の毛」-「自生地」だけでは1つに絞り込むことが困難です。
長野県北部 屈毛のトリカブト・・・イヤリトリカブト と ミョウコウトリカブト の2種が混在します
群馬県北部 無毛のトリカブト・・・サンヨウブシ、ジョウシュウトリカブト と ナンタイブシ の2種の境界がよくわからない
群馬県西部 無毛のトリカブト・・・サンヨウブシ と カワチブシ (と ナンタイブシ?) の2種ないし3種が混在します
その他、境界線付近では、交雑と思われるものがあります。
(3).葉などで1種に特定する
中部の葉で確認します。個体差などもあるので、複数撮影するなりしておけば特定できると思います。
下部の葉や小さい個体のものは、多くの種で5全裂で裂片が羽状中裂であり、同じに見えてしまがちなので、お気を付け下さい。確認が必要な理由 : トリカブトは異種間交配しやすく、同じ場所にある異なる毛の種と自然交配している場合もありますので、他の特徴点が合致するかどうかの確認は必要かと思います。
(4).その他の確認ポイント
萼外側の毛の有無、花糸の毛の有無、葉柄の毛の有無 をチェックして頂くと、より精度が上がります。
ただし、これらには例外が存在することもあります。
ご注意 : この方法はあくまで簡易的な方法ですので、常に正しい解が導き出せる訳ではありません。また、これ以外の地域でこれと同様の方法が可能かどうかも判りません。