エノキ Celtis sinensis

2023.8.8 更新

エノキ

分類
アサ科 エノキ属
植生環境
里 山地
開花時期
4-5月 湿り気のあるところ
地域
全国
特記
 -
特徴
高さ20mほどになる落葉高木。樹皮は灰黒褐色でなめらかですが、小さな皮目もある。本年枝には毛が密生します。
葉は4-9cmの広楕円形で、先は急に尖り、基部は広いくさび形で、左右不対称となります。葉の基部から伸びる3脈が目立ちます。脈は縁に達しない。鋸歯は葉の半分程度、時に全縁。葉柄は5-15mm。
花は葉と同時に咲き、雄花は新枝の基部に集まって付き、両性花は上部に葉腋に付きます。いずれも花被は4、雄しべ4。果実は赤褐色に熟す。
備考
エングラー : ニレ科
類似種
ムクノキ : 両性花でなく雌花が付く。花被片5、雌花は小花序に1-2個、花被片は小さい。葉脈は縁まで伸びる。
エゾエノキ : 葉は脈を除いて無毛、基部を除いて鋸歯がある。柄は長く20-25mm。果実は黒く熟す。
撮影地
2018.4 千葉市

エノキ

新枝の下部に雄花が、上部に両性花が付く。 (2018.4 千葉市)

エノキ

左 : 両性花。花被片4、雄しべ4、花柱は2裂。 右:雄花。花被片4、雄しべ4。 (2019.4 千葉市)

エノキ

葉は広卵形、基部の3脈が明瞭、側脈は縁に達しない。上1/3程度に鋸歯が見られます。基部は左右非対称。柄は5-15mm。 (2023.5 千葉市)


エノキ

果実は径6mm、9月に赤く熟す。写真は7月でまだ未熟だが、色づき始めていた。 (2023.7 千葉市)


(虫こぶ) エノキハイボフシ エノキハトガリタマフシ

エノキハイボフシ

虫こぶ。左: エノキハイボフシ・・・フシダニの一種によって生じる。  (2023.7 千葉市)
右: エノキハトガリタマフシ・・・エノキトガリタマバエの仕業。ドングリのような形。 (2023.4 千葉市)