ソナレマツムシソウ 

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スイカズラ科 Caprifoliaceae
マツムシソウ科 Dipsacaceae
<参考> 丈が10-25cmの海岸に咲くマツムシソウ。最近、三浦のものはアシタカマツムシソウに含められる考え方が主流ですが、一部の千葉県のものは葉面に毛がほとんどなく、厚みがあり強い光沢があること、総苞片が短くて太いことなどから本種に残しました。神奈川県の海岸のものは、アシタカマツムシソウ(海岸型)に掲載しました。

 本サイトでは、従来ソナレマツムシソウとされていたもののうち、千葉県の一部の海岸にあるものをソナレマツムシソウ、千葉県南部および三浦~伊豆の海岸にあるものをアシタカマツムシソウ海岸形としました。

※2 従来のソナレマツムシソウの学名。Y-List上のソナレマツムシソウは、従来アシタカマツムシソウと呼ばれたもの。和種名はアシタカマツムシソウがソナレマツムシソウに含まれるように見えますが、学名でみると、逆であることに注意。

 

2020.10.29 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 全体4
  • 花2
  • 花3
  • 総苞
  • 実2
  • 葉2
  • 葉3
  • 葉4
  • 白花
  • 赤花

ソナレマツムシソウ-全体

蕾のふくらんだイソギクなどと一緒になっていました。
(2011.10 千葉県)

ソナレマツムシソウ-全体2

開花中の花茎は概ね10-15cm、果期に伸びて15-25cmくらい。
(2020.10 千葉県)

ソナレマツムシソウ-全体3

(2014.11 千葉県)


ソナレマツムシソウ-全体4

(2020.10 千葉県)


ソナレマツムシソウ-花

花だけ見るとマツムシソウアシタカマツムシソウと区別できませんが、
頭花はやや小さめのものが多い。(2010.10 千葉県)

ソナレマツムシソウ-花2

マツムシソウ共通で、外側の小花は花冠が大きく、唇状に5裂し、うち3片が大きい。
(2010.10 千葉県)

ソナレマツムシソウ-花3

雄しべは2本。花冠筒部には毛が見られます。
(2014.11 千葉県)

ソナレマツムシソウ-総苞

総苞片は太く短い。全体に圧毛が見られますが、頭花の基部に
毛が密生する部位が見られます。(2010.10 千葉県)

ソナレマツムシソウ-蕾

外側の小花は蕾の時から大きい。
(2020.10 千葉県銚子市)

ソナレマツムシソウ-実

未熟な果実。咲いている時には判りにくい花の下部の構造がよく見えます。
(2016.11 千葉県)

ソナレマツムシソウ-実2
1).萼。裂片が針状で果期にも残る。ここのものは全て裂片は5個。 2).被萼。マツムシソウ独特の構造で、下位にある子房は萼に包まれておらず、被萼に包まれている。8脈ある。3).子房(果実)。4).小苞と思われるもの。被萼の外側にあり、被萼の一部ではないようです。おそらくこれも全てのマツムシソウ共通ではないか?(2016.11 千葉県)

ソナレマツムシソウ-葉

はじめは縁に少し毛が見られますが、その後なくなります。
厚みがあり、強い光沢が見られます。(2010.10 千葉県)

ソナレマツムシソウ-葉2

葉表葉面は無毛で強い光沢があります。
(2014.11 千葉県)

ソナレマツムシソウ-葉3

最初も毛が散生していますが、脈上と縁を除いて次第に抜け落ちる。
(2014.11 千葉県)

ソナレマツムシソウ-葉4
根生する葉。写真は花の付かなかった株のものですが、
花を付けた株でも多少残っているものが多い。アシタカマツムシソウより裂け方が深く、
毛も少ないですが、茎葉に比すと毛は多く、光沢も鈍い。(2014.11 千葉県)

ソナレマツムシソウ-茎

葉腋間はとても短くて固くがっしりしていて、微細な圧毛が密生しています。
下部は大抵、半ば木質化しています。(2014.11 千葉県)

ソナレマツムシソウ-白花

白花の株。蕾の時はやや赤みを帯びているようです。
(2011.10 千葉県)

ソナレマツムシソウ-赤花

開花しても赤いままのものもありました。
(2011.10 千葉県)