キバナイカリソウ

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メギ科 Berberidaceae
メギ科 Berberrisaceae
キバナ・・・というほど黄色くはないですが、淡い黄色のイカリソウです。
丈は40cmほど、葉は2回3出複葉、小葉はゆがんだ卵形~狭卵形で基部は心形、先端は尾状に尖り、縁に刺状の毛が見られます。
距は長さ20mm以上になるものもあります。亜高山のものは丈が小さく20-30cmほど。小葉に刺毛のないものは、クモイイカリソウと呼びます。
よく似たイカリソウは、葉の先端が少し伸びるも、先端が鋭頭にはならない。

 

2017.6.4 更新
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  • 葉3
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  • 八方尾根
  • 参考

キバナイカリソウ-全体

花や葉がイカリソウに比べて大きく、丈も30-40cmくらいになります。
(2017.5 福島県 旧・南郷村)

キバナイカリソウ-全体

どこも、葉が展開する前に咲き出すことが多いように感じます。
左は根生葉。(2016.4 岩手県岩泉町)

キバナイカリソウ-全体2

林内のやや薄暗いところでも咲いていました。
(2010.5 青森県・旧小泊村)

キバナイカリソウ-全体3

咲きだしたばかりの状態。葉はまだ充分に展開していません。
(2013.4 宮城県登米市)

キバナイカリソウ-全体5

花が咲きそろう頃までに葉は展開するように感じます。
(2017.5 福島県 旧・南郷村)

キバナイカリソウ-花

花は距を入れると5cm以上になることも・・・。
(2016.5 岩手県岩泉町)

キバナイカリソウ-花2

(2017.5 福島県 旧・南郷村)


キバナイカリソウ-花3

上から(裏側から)見た状態。外萼片は早落します。
(2017.5 福島県 旧・南郷村)

キバナイカリソウ-花4

開花し始めた花で見られた外萼片4。内萼片は花弁状で4。
(2017.5 福島県 旧・南郷村)

キバナイカリソウ-蕾

開花直前の蕾。先から出ているのは、まだ伸びきっていない距。
(2017.5 福島県 旧・南郷村)

キバナイカリソウ-実

(2017.5 青森市)


キバナイカリソウ-葉

葉は2回3出複葉。小葉柄などの毛などもイカリソウと同じ。
(2007.4 新潟県・十日町市)

キバナイカリソウ-葉2

小葉の縁には刺状の鋸歯が見られます。ないものは、変種・クモイイカリソウ
先はツンと尖り、基部は心形。(2017.5 福島県 旧・南郷村)

キバナイカリソウ-葉3

葉裏。脈上などに毛が見られましたが、まもなく脱落しそうな心許ない感じ。
(2017.5 福島県 旧・南郷村)

キバナイカリソウ-茎

茎葉の葉腋部分。葉は短柄があり、すぐ1回目の3出になっていました。
(2016.4 岩手県岩泉町)

キバナイカリソウ-芽

蕾を伴って上がって来ます。
(2013.4 宮城県登米市)

キバナイカリソウ-八方

八方の蛇紋岩地のものは小型で、一見、至仏山等の蛇紋岩地にあるクモイイカリソウかと
思いましたが、葉に刺毛があり、本種でした。(2009.6 長野県八方尾根)

キバナイカリソウ-参考
近隣の全ての株で前年の葉がなかったので本種ではと思いましたが、
豪雪地域の急傾斜地故、融雪時に失われた可能性もあり、
確信を持つに至らなかった。(2017.5 新潟県長岡市)