ミドリハコベ Stellaria neglecta


ミドリハコベ

分類
ナデシコ科 ハコベ属
植生環境
開花時期
3-10月 草地
地域
全国
特記
 -
特徴
在来の野のハコベで、単に「ハコベ」とも呼ばれます。春の七草の1つですが、関東などでは秋にもよく咲きます。
丈は10-30cm、全体に柔らかでコハコベよりやや大きく、匍うより立ち上がる傾向が強い。葉は卵形、上部では無柄で茎に1列の並んだ毛が見られ、あまり赤味を帯びないものが多い。
花は6-7mmで、萼片より小さく、萼に埋もれて咲いています。花弁は基部まで裂けます。雄しべは4-10個、花柱は3裂。種子に突起があり、尖ります。
備考
エングラー : ナデシコ科
類似種
コハコベ : 雄しべは1-7個、種子にある突起の先は尖らない。
イヌコハコベ : 雄しべは少なく、花弁がない。
ウシハコベ : 雄しべは5裂、葉がやや大きく卵形~広卵形。花期は4-5月。
撮影地
2014.4 千葉市

ミドリハコベ

茎が緑色でコハコベよりよく立ち上がり、全体にこんもりした感じになものが多いですが、例外も多くあり、それだけでは確実に本種とは言い切れません。 (2013.3 千葉市)


ミドリハコベ

花弁は萼より小さく、花弁同士が重なります。雌しべの花柱は3裂、雄しべし4-10個。 写真は雄しべ9個で、コハコベと重ならない8個以上。萼には腺毛が密生。 (2016.3 千葉市 / 2008.4 新潟県弥彦村)


ミドリハコベ

中間部の葉は柄が短い。これより下の葉は明瞭な柄がある。 (2015.3 千葉市)


ミドリハコベ

種子の突起がコハコベに比して明瞭です。径は1-1.1mm。この株の雄しべは8-9。 (2016.3 千葉市)