キランソウ / モモイロキランソウ / ウスイロキランソウ

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シソ科 Lamiaceae
シソ科 Rabiatae
早春の土手や林縁などでよく目にする花。茎や葉に毛が多く見られます。
丈は5-10cm程度ですが、茎は匍って20cm程度まで伸びます。茎の途中から根は出さない。根生葉はロゼット状で倒披針形、鈍頭で縁に波状鋸歯があり、毛が多い、茎葉もほぼ同様。
花は葉腋に付き、花冠は1cm、紫色。上唇は2裂でごく小さく先端は円形、下唇は3裂で中央裂片が大きくて更に小さく2裂します。
上唇が大きくて、兎の耳状に見えるものはタチキランソウと呼ばれます。

 

2017.4.6 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 全体4
  • 花2
  • 花3
  • 葉2
  • 葉3
  • 芽出し
  • モモイロキランソウ
  • 同・花
  • ウスイロキランソウ
  • 同・花
  • <参考>

キランソウ-全体

茎が地を匍って放射状に拡がります。
(2017.4 千葉市)

キランソウ-全体2

大きく広がった株。中央から放射状に茎を伸ばしています。
ここまで大きいのはすごいことかもしれない。(2007.4 千葉市)

キランソウ-全体3

小さな株。茎は横に匍っておらず、独立した4株。
茎から根を下ろすことはないので、おそらく実生。(2017.4 千葉市)

キランソウ-全体

(2008.4 高尾山)


キランソウ-花

上唇は小さく、この角度からはほとんどわからない。萼裂片は鋭三角状でした。
(2017.4 千葉市)

キランソウ-花2

上唇は2裂していて先端は丸い。
(2013.4 千葉市)

キランソウ-花3

雄しべは4つで2つは少し短い。中央は雌しべ。
(2015.3 千葉市)

キランソウ-葉

咲きはじめの頃に見られる葉は、長い毛が多く見られる。この年は春が遅く、
4月に入ってようやく咲きだした。(2017.4 千葉市)

キランソウ-葉2

葉の表面にも毛が多く見られますが、暖かくなってから出てくる新しい葉は
毛がやや少ないものが多いようです。(2007.3 千葉市)

キランソウ-葉3

(2015.3 千葉市)


キランソウ-茎

茎は褐色で長い毛が多い。写真は側枝の茎。
(2015.3 千葉市)

キランソウ-芽出し

2月下旬~3月上旬くらいに芽を出してくるようです。
(2014.2 千葉市)

モモイロキランソウ-全体

花色がピンク色に見えるもの。(f. purpurea)
(2016.5 新潟県 旧・高柳町)

モモイロキランソウ-花

(2016.5 新潟県 旧・高柳町)


ウスイロキランソウ-全体

花色の薄いものですが、対応する学名はありません。
(2016.5 新潟県 旧・高柳町)

ウスイロキランソウ-花

花冠裂片は限りなく白花に近かったですが、筒部は淡紫色をしていました。
(2016.5 新潟県 旧・高柳町)

タチキランソウ-参考

タチキランソウと中間的なものも見られました。
上唇は小さいですが、先端が尖っています。近くに両方があった。(2007.4 千葉市)