トウバナ Clinopodium gracile

2023.4.28 更新

トウバナ

分類
シソ科 トウバナ属
植生環境
里 山地
開花時期
5-8月 湿り気のあるところ 畦 道ばた
地域
本州以南
特記
 -
特徴
初夏に田んぼの回りでよく見る花。
丈は10-30cm、茎に下向きの毛があります。葉は1-3cmの卵形~広卵形、長卵形で、先は鈍頭、基部は円形、柄があります。葉裏に腺点はない。
花は上部に数段に輪生状に多数付き、淡ピンク色で約5mm、下唇は3裂し、内側に濃いピンクの斑があります。萼には短毛が見られます。
備考
エングラー : シソ科
類似種
イヌトウバナ : 萼に開出する軟毛が多く、葉裏の腺点は明瞭。
ミヤマトウバナ : 萼にまばらに毛はあるが開出しない。葉裏に先端はあるが目立たない。葉は長卵形。
ヤマトウバナ : 基部を除き茎は分枝せず、葉は狭卵形。花序は小さく茎頂に1つ、花は白色。萼筒に短毛のみがある。
ヒロハヤマトウバナ : ヤマトウバナに似るが葉が広卵形~卵形、咢筒に開出毛がある。
ヤマクルマバナ : 全体に毛は少ないが、萼には開出した毛が多い。下唇中央裂片は長さより幅が広く凹頭。
撮影地
2023.4 千葉市  他

トウバナ

葉腋に多数の花が輪生状に数段付きます。 (2023.4 千葉市)


トウバナ

花は上部に数段に輪生状に多数付く。 (2023.4 千葉市)


トウバナ

花冠は長さ5-6mm、萼に短い毛が見られます。花冠下唇は3裂、上唇は2裂。上萼片は3裂、下萼片は2裂、雄しべは4あるも、下側の雄しべ2には花粉は付かない。 (2019.5 千葉県睦沢町)


トウバナ

葉は卵形~広卵形、基部が円形~ややくさび形、毛は少ない。葉裏に腺点はないと図鑑には記載されていたが、微小なものがまばらに見られた。 (2017.4 千葉市)