ツルタチツボスミレ

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スミレ科 Violaceae
豪雪地帯の山間部で見られ、同様のテリハタチツボスミレより高所にあります。
茎は立ち上がらず、ツルのように地を匍って拡がり
、花期の後に茎の先端部分から根を出して増えます。葉はタチツボスミレより小さく、長さより幅が広く、基部が心形になりません。托葉は櫛形、小さい。
花は1.5-2cm、側弁に毛はなく、距は白くて先が細い。

 

2014.6.29 作成
  • 全体
  • 全体2
  • 全体3
  • 花正面
  • 花 横

ツルタチツボスミレ-全体

ここでは森林限界に近く、冬は雪に埋まる低木などの陰で多く見られました。標高は概ね
1000-1400m。陽あたりの良い場所は好まない印象でした。(2014.6 山形県鳥海山)

ツルタチツボスミレ-全体2

写真・右方向に茎を伸ばして広がっていました。前年の茎のは枯れ葉の下に埋まっており、
当年の茎も匍って、花柄だけ立ち上がっていました。(2014.6 山形県鳥海山)

ツルタチツボスミレ-全体3
表面の枯れ葉を適当にどけた状態。
1は前年の茎。多くは赤味を帯び、葉が枯れてしまっているものも多い。
2は当年の茎。、枯れ葉の上で伸びていた。(2014.6 山形県鳥海山)

ツルタチツボスミレ-花

花弁がやや細いそうですが、あまり気づかなかった。
(2014.6 山形県鳥海山)

ツルタチツボスミレ-花2

距は白く、先細りの傾向が見られます。
(2014.6 山形県鳥海山)

ツルタチツボスミレ-葉

前年の茎は枯れ葉に埋もれていて、その先端に出来た新株。葉の基部は切形で
先端もほとんど尖らない。(2014.6 山形県鳥海山)