アツバスミレ Viola mandshurica var. triangularis


アツバスミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
海岸
開花時期
4-6月 草地 林縁
地域
千葉以西の大平洋側
特記
 -
特徴
スミレの変種で太平洋側の海岸種。
葉は厚みがあって光沢もあり、卵形~ヘラ形とスミレに比して幅があり、ふつう浅い鋸歯が見られますが、砂浜などにあるものは全縁に近い。
側弁に毛のあるものとないものがあり、花色も紫~淡紫、線状斑も濃淡があり変化が多い。
葉に毛のあるものはケアツバスミレ(f. pubigera)、白花はニイジマスミレ(f. niijimensis)と呼ぶ。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
スミレ : 葉は三角状披針形~楕円状披針形、基部は切形、光沢は鈍く、葉柄の翼は明瞭。
アナマスミレ : 日本海側に分布し、葉がほこ形で内側に巻く。
撮影地
2010.4 千葉県南房総市  他

アツバスミレ

名のとおり、スミレに比して葉が厚く、強い光沢があるのが特徴。千葉県では海岸の砂浜で見ることはあまりなく、海岸沿いの道路や漁港の岸壁などでよく目にします。 (2010.4 千葉県南房総市)


アツバスミレ

紫色の濃さや色ムラにはいろいろバリエーションがありますが、全体にスミレより薄い色のものが多いように感じます。  (2017.5 千葉県勝浦市)


アツバスミレ

(2017.5 千葉県勝浦市)


アツバスミレ

葉に強い光沢が見られました。 (2014.4 千葉県鴨川市)