スミレ Viola mandshurica var. mandshurica
(型) ミョウジンスミレ


スミレ

分類
スミレ科 スミレ属
植生環境
里 山地
開花時期
3-6月 水はけが良く、日田ありの良いところ
地域
全国
特記
 -
特徴
派手さはありませんが、全体に端正な姿です。
丈は7-15cm、葉は三角状披針形~長楕円状披針形で斜め上に展開し、先は鈍頭、基部は切形~くさび形で低鋸歯があり、やや厚くやや光沢があります。柄にははっきりとした翼が見られ、毛の見られるものもあります。
花は濃い紫色で、唇弁中央はふつうやや白く、側弁に毛が見られます。萼片は披針形で先端が尖り、距はやや長い。
花は白色で紫の条があるものはシロガネスミレ(f. hasegawae)、側弁が無毛のものはワカシュウスミレ(f.media)、八重咲種はコモロスミレ(f. plena)と呼ぶ。花弁全体が紫色になるものはミョウジンスミレと呼ばれますが、分けない。
備考
エングラー : スミレ科
類似種
アツバスミレ : 太平洋側に分布し、葉は卵形~ヘラ形で光沢は強く、あまり内側に巻かない。
アナマスミレ : 日本海側に分布し、葉がほこ形で内側に巻く。
アリアケスミレ : 葉が読みに展開し、柄の翼が狭い。花径2.5cm。
シロスミレ : 葉がまっすぐ立ち上がり、葉柄が葉身より長い。
撮影地
2017.4 千葉市  他

スミレ

日当たりの良い土手などでよく見られます。葉は斜め上に展開する。 (2016.5 新潟県柏崎市)


スミレ

ふつう唇弁の中央部分だけは白くなります。側弁の基部に毛があります。 花柱の先端に小突起があります。 (2017.4 千葉市)


スミレ

距の色はふつう紫色ですが、少し白いものもあります。花茎にはふつう毛がありますが、 写真のようにないものも見られます。 (2017.4 千葉市)


スミレ

葉はヘラ形、基部は切形~くさび形、長い柄があり、柄には幅広い翼があります。  (2016.4 栃木県宇都宮市)


(型) ミョウジンスミレ

ミョウジンスミレ

唇弁の基部に白い部分がなく、他の花弁も基部が濃い紫色になるものはミョウジンスミレと呼ばれますが、分類上は分けない。 (2015.4 新潟県柏崎市)