ヒメミカンソウ Phyllanthus ussuriensis

2023.9.27 更新

ヒメミカンソウ

分類
コミカンソウ科 コミカンソウ属
植生環境
開花時期
8-10月 道ばた 荒れ地
地域
本州以南
特記
 -
特徴
丈は10-60cm程度でコミカンソウより小さく、下部で分枝して斜めに伸びます。葉は1-2.6cmほどの長楕円形~披針形で互生。裏面は白っぽい。
花は葉腋に雄花と雌花が混ざって付き、雄花は花被と腺体が4-5個、雄しべが2。雌花は花被が6個、花柱が3で2岐。果実は径2.5mm、長さ1.5mm。扁球形でほぼ平滑に見えるが、ごく微細なイボ状突起がある。果柄は1-3.5mm。
備考
エングラー : トウダイグサ科
類似種
シマヒメミカンソウ : 茎の下部はやや木質化する。雄花の花被は6、雄しべは3。果柄は4.5-6mmと長い。
ナガエコミカンソウ : 葉は広卵形~倒卵形、雌花の柄は果期に伸びて5mmになる。
コミカンソウ : 枝の上部に雄花が、株に雌花が付く。果実の表面にいぼ状の突起がある。
撮影地
2022.9 千葉県横芝光町  他

ヒメミカンソウ

小さな果実がもう付いていた。花(矢印)も付いていたが小さくてなかなか気づけなかった。 (2020.7 千葉市)


ヒメミカンソウ

葉は長さ1-2cmほどの長楕円形~披針形、花は小さく葉腋に雌花1つと1-3個の雄花が混在する。 (2020.7 千葉市)


ヒメミカンソウ

雌花は径1mmほどで花柱3でそれぞれ2裂、萼は6であまり平開しないようだ。 雄花は径1.5mmほど、平開し、雄しべ2、萼片4-5、時に6、腺体が萼片と同数ある。どちらも花弁はない。 (2020.7 千葉市)


ヒメミカンソウ

果実は径2.5mm表面にごく微細な突起等があるがほぼ平滑に見える。果柄は1-3.5mmで先が太い。 (2020.7 千葉市)


(参考)

ヒメミカンソウ

田んぼ脇に10株ほどが点在していたもの。株が大きく、全体に噴水状になるもの。基部が完全に木質化し、越年していると思われた。当年枝と思われるものもやや木質化していた。シマヒメミカンソウかとも思ったが、果柄の長さはヒメミカンソウ並み、雄花の花被は4-6、雄しべは2、時に3。 (2023.9 千葉市) ・・・ 詳しくはこちら