エゾワサビ

アブラナ科 Brassicaceae
アブラナ科 Cruciferae
丈は20-50cm、花が1cm前後あります。下部の葉は小葉3-5枚の頭大の羽状複葉で長さ5-12cm、頂小葉が丸く大きくて、側小葉は広披針形、いずれも粗い鋸歯が見られます。上部では単葉になることも多く、幅もやや細くて粗く切れ込む。
花はやや大きく、花弁は7-10mm、果実は長角果で15-30mmの線形。
3小葉のものを本種と同じものとする考えと、アイヌワサビ(C. valoda)と呼んで分ける考えがあり、 Y-Listではアイヌワサビを本種に含めますが、 「日本の野生植物」では別種としています。また、オクヤマガラシを本種と誤認するケースも多いようです。

 

2014.6.2 作成
  • 全体
  • 葉2

エゾワサビ-全体

写真にするとオオバタネツケバナにも似ているように見えますが、
花が遙かに大きく、丈も大きい。(2014.5 青森県 旧・岩崎村)

エゾワサビ-花

花は1cm前後と大きく、雄しべの花糸も長いように感じました。雄しべは6本。
(2014.5 青森県 旧・岩崎村)

エゾワサビ-実

ほぼ横に開出し、微細な毛が見られました。
(2014.5 青森県 旧・岩崎村)

エゾワサビ-葉

葉は小葉3-5枚の羽状複葉で頂小葉が大きくて丸く、不規則に浅く裂けています。
小さい株は側小葉の数が少なく、単葉のこともあるようです。(2014.5 青森県 旧・岩崎村)

エゾワサビ-葉2

上部の茎葉。小葉の幅が狭く、特に側小葉は小さくて2枚、
若しくは単葉になります。(2014.5 青森県 旧・岩崎村)