ヘラハタザオ

アブラナ科 Brassicaceae
アブラナ科 Cruciferae
石灰岩地で見られるハタザオで、茎葉の基部がやじり形や心形となってやや茎を抱くものです。
丈は15-30cm。根生葉は倒卵形~ヘラ型。茎葉はヘラ状長楕円形、鋭頭から鈍頭、全縁か突起状の微鋸歯が数対ある。果実は茎から離れて斜上します。
(以下、観察による)
茎には単純毛が密生しています。根生葉、茎葉ともには二股毛が見られ、根生葉や下部の茎の葉裏は赤味を帯びることが多い。花序に付く花も多くない。

 

2020.2.18 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 根生葉
  • 根生葉2
  • 茎葉
  • 茎葉2
  • 茎葉3
  • 茎葉4
  • 開花前

ヘラハタザオ-全体

数がとても少なく、開花が確認できたのは10株に満たない数でした。
石灰岩地から少し離れると、ヤマハタザオが沢山有りました。(2013.6 秩父山地)

ヘラハタザオ-全体2

日当たりの悪い場所のもの。びっしりとコケ蒸した石灰岩上にありました。
(2013.6 秩父山地)

ヘラハタザオ-花

裂開前の葯は赤いようです。
(2013.6 秩父山地)

ヘラハタザオ-葉

根生葉。星状毛が見られます。
(2013.6 秩父山地)

ヘラハタザオ-葉3

葉の縁に細かな二股毛が観察出来ました。
(2013.6 秩父山地)

ヘラハタザオ-茎葉

「日本の野生植物」ではほぼ全縁とあるが、突起状の鋸歯が
見られるものが多かった。(2013.6 秩父山地)

ヘラハタザオ-茎葉2

基部がわずかに耳状のように外にはみ出しているように見え、くさび形や心形の印象
ではなかった。根生葉の裏側は皆、赤味を帯びていました。(2013.6 秩父山地)

ヘラハタザオ-茎葉3

角度を変えて・・・
(2013.6 秩父山地)

ヘラハタザオ-茎葉4

葉の縁に小さな耳部があって茎を抱いていました。
(2013.6 秩父山地)

ヘラハタザオ-開花前

周囲は石灰岩。
(2013.5 秩父山地)