- 全体A
- 花A
- 葉A
- 全体B
- 経緯
ユリワサビより丈も茎葉もかなり大きいが、根生葉は柔らかでワサビとは違う。茎が
ユリワサビのように斜上するなどから本種ではないかと・・・。(2014.4 新潟県加茂市)
花はワサビとほぼ同じ大きさ。
(2014.4 新潟県加茂市)
近くの土手にはミチノクフクジュソウが群れているような季節で、まだ丈は小さいが、
根生葉は大きくて5-6cm、こんもり茂っていました。(2013.4 岩手県 旧・江刺市)
「絶滅」・・・とされていたものが一転、「ありふれた野草」となった変わった経歴を持つ面白さから、経緯を調べて見ました。 以前、本種とされたものは福岡市の北北西75kmほどの所にある沖ノ島(国土地理院の記載は沖島)に自生していたものが唯一で、1935年に発見されましたが、1963年の確認を最期に、その後、絶滅と確認されました。 が、2000年、オオユリワサビが岩手・秋田~島根・福岡まであるという発表がなされ、(Naruh., K.Umemoto & T.Wakasugi in J. P. T. 48: 147, f. 2 (2000))、2003年、Yonek. in J. J. B. 78: 357, f. 1 (2003)にて追認されるに至りました。 最近では、東北で以前、オクノユリワサビと言われていたものの多くは本種ではないかと言われており、北海道南部、青森などでは、ユリワサビ(またはオクノユリワサビ)とされたものは全て本種の誤認と言われています。(青森県植物詩) <余談> 沖の島は「海の正倉院」として知られた島。また、日露戦争の日本海海戦を陸上から見る事が出来た島。現在は島全体がご神体とされ、一般人の島への上陸は許されていないそうです。(wikipediaより) |