セイヨウアブラナ

アブラナ科 Brassicaceae
アブラナ科 Cruciferae
丈は0.5-1m。葉がやや赤黒く、表面がやや粉を吹く感じで、上部の葉は茎を抱はます。良く似たセイヨウカラシナは上部の葉は茎を抱きません。
花は1.5cmほど、果実は線形で開出し、5-10cmとセイヨウカラシナより長く、先端に花柱が5-25mm残る。栽培種が多くあります。

 

2023.3.10 更新
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セイヨウアブラナ-全体

河川敷に点々とかたまって咲いていました。
(2010.4 茨城県水海道市)

セイヨウアブラナ

(2023.3 千葉市)

セイヨウアブラナ

(2014.4 千葉市)


セイヨウアブラナ-花

花は1.5cmほどとセイヨウカラシナより少し大きい。果実の残存花柱が長い。
(2014.4 千葉市)

セイヨウアブラナ

(2023.3 千葉市)


セイヨウアブラナ

(2023.3 千葉市)


セイヨウアブラナ-葉

(2010.4 茨城県水海道市)


セイヨウアブラナ

下部の葉は頭大羽状に裂ける。
(2023.3 千葉市)

セイヨウアブラナ-葉3

上部の葉は茎を抱きます。他の「逸出なのはな」では、コマツナやナバナも茎を抱くので、
これだけでは決め手不足。(2014.4 千葉市)

「なのはな」はアブラナ(又はセイヨウアブラナ)の別名のように感じる事もありますが、実質的にはアブラナ属の総称となっています。

千葉県では蕾を含めて食材とした「菜の花」「菜花」の栽培が盛んですが、同様のものには次のようなものがあります。

ナバナ カンザキナバナ (市場に流通する量はこれが一番多いようです 千葉、京都、四国などが主要産地です。京都産は「花菜」と呼ばれるようです)
セイヨウアブラナ (三重県など中京地区で流通していると聞きます)
ノザワナ (長野県で流通しているそうですが、呼び名は不明)
その他、コマツナも使われると聞きます。

アブラナ属には他に栽培種として

ハクサイ、カブ、チンゲンサイ、ノザワナ、ミズナ、コマツナ、ケール、カリフラワー、 キャベツ、ブロッコリー ・・・・・ と多彩です。

千葉県は菜花の主要産地でもあり、県の花として園芸改良された様々なアブラナ属の植物が「菜の花」としてあちこちに植栽されています。隣県も何かしら栽培が盛んで同様ではないかと思います。
アブラナ属が非常に交雑しやすい特徴を持つことなどから、ここに掲載した自生の「セイヨウアブラナ」も、栽培種、園芸種と交雑している可能性を排除できません。