セイヨウワサビ

アブラナ科 Brassicaceae
アブラナ科 Cruciferae
丈は60-120cm、根生する葉は長柄があって卵状長楕円形下部の茎葉は羽状に裂け、中間部以上は卵状楕円形~披針形で柄はありません。
葉腋から花序を伸ばします。全草無毛。根茎は「ホースラディッシュ」として食用にされます。

 

2015.2.19 作成
  • 全体
  • 西洋わさびと本わさび

セスヨウワサビ-全体

アシが茂る放棄田の中を流れる小川にコウホネが自生しているのですが、その近くに定着していました。アシが夏の暑気から守っている環境のようです。(2014.5 千葉市)

セイヨウワサビ-花

(2014.5 千葉市)


セイヨウワサビ-葉

下部の葉は羽状に裂けるそうですが、花期に残っている下部の葉は20-30cmの
広楕円形で裂けていませんでした。写真の葉は上部の葉。(2014.5 千葉市)

セイヨウワサビ-茎

茎は無毛。葉の基部はやや膨らんでいましたが茎は抱かない。
(2014.5 千葉市)

セイヨウワサビは「ホースラディッシュ」と呼ばれていて、ちょっとオシャレなレストランのものという印象もありますが、実は日常普通に食しています。

日常使うチューブのわさび・・・「本ワサビ」と記されていないものは、西洋ワサビが多く含まれています。
わさび漬け・・・「本ワサビ」と記されていなければ、同様。スーパーのわさび漬けに入っている茎は多くがセイヨウワサビ。
粉わさび・・・100%セイヨウワサビ。セイヨウワサビを着色し風味を添加したもの。

ワサビはセイヨウワサビに比して栽培条件が難しく、なかなか根が生長しません。 また、辛みも一定しないので、品質管理が難しいようです。それに比してセイヨウワサビはダイコンに近い特徴があり、栽培しやすく品質も安定し安価です。
両方ともに辛み成分はアリルイソチオシアネートで同じですから、ワサビの風味を維持しつつ、安定的に辛みを維持するためにセイヨウワサビを添加して製品化されているものと思います。

なお、以下のように品質表示することを日本加工わさび協会で定めています。
「本わさび」・・・ワサビ100%
「本わさび使用」・・・ワサビ50%以上使用
「本わさび入り」・・・ワサビ50%未満

ダマされないように気をつけましょう。
辛み成分については、ワサビのページもご覧下さい。