ノダアカバナ

アカバナ科 Onagraceae
丈は0.5-1.5m、非常によく分枝します。中間部より上の茎には明瞭な稜があり、中間部以下では稜に屈毛のみが見られます。上部では屈毛に腺毛が混じります。下部の茎は半ば木質化することが多い。葉は披針形~線状披針形で浅く小さな鋸歯が多数あります。主茎以外の葉は極端に小さく細い。若い葉以外、葉は無毛。
花は淡ピンクで斜開し径5-8mmと小さく、非常に多数付き、柱頭はふつう頭状。(北米では棍棒状もある) 子房、萼には屈毛と腺毛が多く見られます。

 従来はカラフトアカバナのsynonymと言われてきましたが、近年、北米原産の帰化植物と判明しました。

 

2020.8.28 更新
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  • 茎3
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ノダアカバナ-全体

多くの側枝を出しますが、最上部や側枝の葉は小さくて細く、
主茎の葉は大きくてしばしば赤くなる。写真は小型の株。(2018.8 千葉市)

ノダアカバナ-全体2

花期は大抵お盆過ぎ。このころ多くは葉も赤くなって
さながらクリスマスツリーのようになる。(2020.8 千葉市)

ノダアカバナ-全体3
1.3mほどに成長した株。
上部で非常に良く分枝し、他のアカバナでは見ないほど、一度に大量の花を付けます。写真の白とピンクの点は全て花と蕾で100以上は楽にある。(2014.8 千葉市)

ノダアカバナ-全体4

(2020.8 千葉市)


ノダアカバナ-全体5

(2020.8 千葉市)


ノダアカバナ-全体6

側枝には腺毛が密生し、葉も幅5mmほど、長さ2-3cmと小さく、
果実より短く少し幅広い程度。(2014.8 千葉市)

ノダアカバナ-花

花は径1cmほどと小さい。蕾は濃いピンクですが、開くと淡いピンク~白に近い色。
柱頭は日本では頭状だが、原産地の北米では変化する。(2018.8 千葉市)

ノダアカバナ-花2

子房(果実)には腺毛と屈毛が見られました。腺毛が多数見られる所がこのタイプの
特徴の1つ。萼にも同様の毛がある。(2018.8 千葉市)

ノダアカバナ-実

果実には稜があり、腺毛と屈毛が見られます。
さらに短い微毛もあるように見えました。(2018.9 千葉市)

ノダアカバナ-葉

葉の大きさは主茎と側枝で大きさが極端に異なります。主茎の葉は披針形で大きく、
側枝の葉は線状披針形で小さい。鋸歯は細い。(2014.8 千葉市)

ノダアカバナ-葉2

葉表。光沢はなくややざらついて見えますが、毛らしきものは写らなかった。
(2014.8 千葉市)

ノダアカバナ-葉3

葉裏。面だけでなく、脈上も無毛。
(2014.8 千葉市)

ノダアカバナ-茎

分枝した上部の茎は屈毛で覆われ、更に腺毛が見られました。
(2014.8 千葉市)

ノダアカバナ-茎2

主茎の中間部よりやや上の茎。4稜がはっきりしていて稜に屈毛が見られます。
もう少し下あたりから赤味を帯びる。(2014.8 千葉市)

ノダアカバナ-茎3

主茎下部の茎。毛は見られず、稜もはっきりしない。茎に見られる縦の線は、
毛が脱落した跡なのかもしれない。(2015.8 千葉市)

ノダアカバナ-春

毛が目立たず、縁に細かな鋸歯が見られます。
(2015.4 千葉市)

ノダアカバナ-夏

側枝が伸び始める前。
(2020.7 千葉県四街道市)

ノダアカバナ-夏2

側枝が伸び始めた状態のもの。葉腋毎に多くの側枝を出します。
側枝の葉は小さい。(2014.8 千葉市)

ノダアカバナ-群生

近年、近所では最も多く見られるアカバナになった。
(2020.8 千葉市)