最終更新日 2019.1.16
東北と関東甲信越に自生する種の一覧です。栽培種、レアな外来種は省略しています。
参照資料と時期 : |
YList 植物和名-学名インデックス 2018.8.31 ・・・ 
日本の野生植物3 (平凡社) ・・・ (マークのないものは両者共通) |
和種名 : |
和種名[ ]内はこのサイトで使用している名 ( )内は別名、または古い名
|
記号 : |
帰:帰化植物 栽:栽培種 逸:逸出種 雑:交雑種 外:国内に自生しない植物 西:西日本の植物 北:北海道の植物 グレー表示:参考掲載 |
Chamerion ヤナギラン属
和種名 |
|
標準 (掲載名) |
synonym 不明確等 (抜粋) |
ヤナギラン |
|
Chamerion angustifolium subsp. angustifolium
Chamerion angustifolium |
Epilobium angustifolium |
ウスゲヤナギラン |
|
Chamerion angustifolium subsp. circumvagum |
Epilobium angustifolium subsp. circumvagum |
ヒメヤナギラン |
|
Chamerion latifolium |
Epilobium latifolium (外) |
(キタダケヤナギラン) |
|
Epilobium kesamitsui |
キタダケヤナギランは最初の論文以降追認されておらず、詳細不明。具体的な発見地について、発見者(深沢今朝光)、及び論文著作者(山崎敬)はいずれも故人のため、現在発見地を知っている者はいないとのこと。(北岳の山小屋関係者の話) 従って、環境省絶滅危惧種にも指定されておらず、山梨県でもDD(情報不足)となっています。
追記:日本の野生植物では、「僅かに見られる」とあり、その後再発見されたのかもしれない。 |
|
Circaea ミズタマソウ属
この属は、1980年代前半以前の図鑑の和種名には交雑種、誤解等が含まれている可能性が高い。 |
和種名 |
|
標準 (掲載名) |
synonym 不明確等 (抜粋) |
ミヤマタニタデ |
|
Circaea alpina subsp. alpina |
|
ケミヤマタニタデ |
|
Circaea alpina subsp. caulescens |
Circaea alpina f. pilosula |
ヤマタニタデ |
雑 |
Circaea x sterilis |
Circaea x intermedia |
Circaea quadrisulcata
|
エゾミズタマソウ |
|
Circaea canadensis subsp. quadrisulcata |
Circaea lutetiana ssp. quadrisulcata |
(上記のsynonymと誤認) |
ヤマタニタデは、ミヤマタニタデ × エゾミズタマソウ の雑種 エゾノミズタマソウを別名とするのは誤り
ヤマタニタデ、エゾノミズタマソウの名称は混乱しています。従来の学名 C. quadrisulcata は「日本の野生植物(平凡社1981)」などでも「ヤマタニタデ 別名エゾミズタマソウ」と記述されておりますが、その後、C. quadrisulcatat の根拠となった論文H.Hara in Rhodora 41: 386 (1939)は雑種を指すと判明 (Boufford in A. P. G. 33: 33-36 他(1982))。
従って、北海道などにある本当のエゾミズタマソウを、ヤマタニタデ C. quadrisulcata のsynonymとしたことがそもそも誤り・・・ということになり、C. quadrisulcata は雑種ヤマタニタデのみをを指ていたことになります。
なお現在・・・
環境省レッドリストはエゾミズタマソウの名を使用、1939年のH.Hara論文以前のC. lutetiana ssp. quadrisulcata を使用
長野県レッドリストのヤマタニタデ C. quadrisulcata は雑種ヤマタニタデを指しており、雑種との理由から正誤表によってすでに削除。
栃木県レッドリストのヤマタニタデ C. quadrisulcata はエゾミズタマソウ を指していると推定され、エゾミズタマソウ C. canadensis ssp. quadrisulcata 又は C. lutetiana ssp. quadrisulcata と訂正すべきもの。
鳥取県レッドリストは詳細が不明。(訂正済みと思われる)
なお、Boufford 論文の日本語訳ではヤマタニタデとエゾミズタマソウの和種名が逆に翻訳されているので注意。
(参考)
上記の表以前(H.Hara論文以前)は・・・ヤマタニタデは
C. lutetiana 、エゾミズタマソウはその亜種 ssp. quadrisulcata とされていたとみられる C. lutetianaの基準はロシア、日本産の同定はMakino(1908)。
|
|
ウシタキソウ |
|
Circaea cordata |
|
タニタデ |
|
Circaea erubescens |
|
ミズタマソウ |
|
Circaea mollis |
|
ミヤマミズタマソウ |
|
Circaea mollis f. montana |
|
タニタデモドキ |
雑 |
Circaea x decipiens |
|
|
オオタニタデ |
雑 |
Circaea x dubia |
|
|
マルヤマタニタデ |
雑 |
Circaea x mentiens |
|
|
ヒロハノミズタマソウ |
雑 |
Circaea x ovata |
Circaea mollis f. ovata |
|
ハヤチネミズタマソウ |
雑 |
Circaea x skvortsovii |
|
|
Epilobium アカバナ属
Gaura ヤマモモソウ属
Ludwigia チョウジタデ属
Oenothera マツヨイグサ属