チチッパベンケイ

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ベンケイソウ科 Crassulaceae
丈は10-25cm、ふつう茎は斜上しますが、垂直の岩場などでは真横に伸びます。葉は互生から3輪生まで様々で灰色を帯び多肉、2.5-4.5cmの卵形~卵円形で先は鈍頭~円頭、縁には波状の鋸歯があり、基部は細まって柄状。
花序は茎頂に散房状に付いて半球形となり、花弁は淡黄緑色で3.5mm、裂開前の葯は赤橙色~淡赤色

 

2014.10.27 更新
  • 全体
  • 全体2
  • 花2
  • <異形>
  • 同2
  • 同・花
  • 同・葉

チチッパベンケイ-全体

東向きの日当たりのある、やや湿った岩場にありました。
(2013.10 長野県 旧・丸子町)

チチッパベンケイ-全体2

(2013.10 長野県 旧・丸子町)


チチッパベンケイ-花

花は普通5数性。淡黄色~淡緑色。雄しべは2列で計10本。裂開前の葯は赤い。
心皮は5つで離生します。(2013.10 長野県 旧・丸子町)

チチッパベンケイ-花2

萼や花柄には突起はなく、平滑。
(2014.10 長野県 旧・丸子町)

チチッパベンケイ-葉

葉は灰色を帯びていて卵形、浅い鋸歯が見られます。
(2013.10 長野県 旧・丸子町)

チチッパベンケイ-茎

木質化していない茎も、突起等は見られない。
(2014.10 長野県 旧・丸子町)

チチッパベンケイ-異形

海岸で見られた葉が肉厚で葯の赤いもの。このあたりのものは全てこのタイプ。
(2013.10 岩手県久慈市)

チチッパベンケイ-異形2

岩の割れ目に根を張って10cmほどに茎を伸ばしていました。どの株も丈はせいぜい
20cmまでで葉腋間が短くやや密。茎の下部は木質化。(2013.10 岩手県久慈市)

チチッパベンケイ-異形・花

花はチチッパベンケイ同様やや黄色味を帯び、花被もふくよかでさほど鋭くない。
が、裂開前の葯は鮮やかな赤でツガルミセバヤのよう。(2013.10 岩手県久慈市)

チチッパベンケイ-異形・葉
葉は互生、対生、3輪生さまざま。卵形で縁は波状または浅い鋸歯がまばらにありました。
ふつうのチチッパベンケイより小型で多肉、やや密につき、灰色を帯びず、青みもない。(2013.10 岩手県久慈市)