エビヅル Vitis ficifolia var. ficifolia

2023.11.6 更新

エビヅル

分類
ブドウ科 ブドウ属
植生環境
里 山地
開花時期
6-8月 草地
地域
本州以南
特記
 -
特徴
雄性両全性異株。
ヤマブドウに比して茎も細く、葉も小さくて5-8cmの卵形~広卵形で、浅く3-5裂するものが多いようですが、円形で、先だけツンと尖るものも見られます。基部は心形で縁には浅い鋸歯が見られます。葉裏はクモ毛があって、白~帯褐色。
花は円錐花序に付き、雄株の花の雄しべは糸状に長く目立ちます。両全性株の花糸は短い。
備考
エングラー : ブドウ科
類似種
 
撮影地
2010.7 千葉県館山市  他

エビヅル

雄株の花序。花は黄緑色で、花糸は長い。完全に開花すると花弁は脱落します。 (2020.6 千葉県横芝光町)


エビヅル

両性花の花。花糸は短い。 (2014.8 千葉県館山市)


エビヅル

葉は卵形~広卵状三角形、浅く3-5裂するものがあり、フチには鋸歯があります。切れ込みは変化が多い。葉裏にはクモ毛が密生し、最初は白く、次第に褐色になるように見えました。 (2010.7 千葉県館山市 / 2017.7 千葉県南房総市)


エビヅル

熟れるとブドウ同様、果実の表面に白い粉が浮きます。ヤマブドウに比べて少し渋みが強いので大量に食べるものではないが、酸っぱさで目が覚める。 (2023.10 千葉県四街道市 / 千葉市)


(虫こぶ) ブドウハケフシ

エビヅル

ブドウハモグリダニの仕業。葉裏に白い毛叢状に作るが、葉表から見るとこぶ状に膨らむ。ヤマブドウや栽培種のブドウでも見られる。これらの植物では、他にヤマブドウハトックリフシ(ブドウトックリタマバエ)がある。 (2023.11 / 2023.10 千葉市)