アブノメ Dopatrium junceum


アブノメ

分類
オオバコ科 アブノメ属
植生環境
開花時期
8-10月 田 湿性地
地域
福島以南
特記
 -
特徴
葉が小さく、葉を虫に食われて茎だけが残った植物のような姿です。
丈は10-25cm、葉は狭長楕円形~披針形で無柄、無毛、全縁、対生、下部は10-25mmで上に行くに従い小さくなります。茎も葉腋ごとに段階的に細くなる。
花は葉腋から柄を伸ばして付き、花色はピンク、上唇2裂、下唇3裂で4-5mm。雄しべ2、仮雄しべ2。下部では閉鎖花になることが多く、閉鎖花には柄がありません。
似たオオアブノメはやや大型で花冠が白、花期が5-6月。
備考
エングラー : ゴマノハグサ科
類似種
オオアブノメ : 茎は太く、葉は1-3cmの披針状長楕円形、花冠は筒形でほぼ平開しない
サワトウガラシ : 葉は線状披針形で鋭頭、萼は3-5mmで5深裂
撮影地
2014.9 千葉市  他

アブノメ

思いがけず、立派な株と出会ってびっくりでした。休耕田の中を流れる水流が滞留するような場所に多く見られました。 (2014.9 千葉市)


アブノメ

上部の小さな葉の葉腋から柄を伸ばして花を1つずつ付けます。柄に腺毛が見られます。中部以下では閉鎖花になることが多い。 (2014.9 千葉市)


アブノメ

閉鎖花と閉鎖花の果実(四角枠)。閉鎖花に柄はなく、果実にもない。 (2020.8 /2013.10 千葉市)


アブノメ

一番下に根生する葉が見られ、下部の葉腋で分枝して株立ちのような姿になります。一番下の葉腋にも閉鎖花の果実が見られる。 (2014.9 千葉市)