ナンバンギセル

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ハマウツボ科 Orobanchaceae
ススキ、ミョウガ、サトウキビに寄生します。
茎も葉(鱗片状)も地下にあり、花茎のみが地上に現れます。
花茎は地下の茎の葉腋から出て15-30cm、花冠は3-5cmで先が浅く5裂、萼は黄褐色で紫の条があり、先端が尖ります。花冠裂片の先端に鋸歯が見られることがありますが、オオナンバンギセルより粗く不規則です。
よく似たオオナンバンギセルは、花冠の紅紫色が強く、裂片がほぼ同じ大きさで平開し、先端に揃った歯牙があり、萼の先端が尖りません。

 

2016.3.9 更新
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ナンバンギセル-全体

このあたりでは、秋のススキ原で穂が出始める頃に見られます。
(2007.9 千葉市)

ナンバンギセル-全体2

(2014.9 静岡県熱海市)


ナンバンギセル-全体3

(2013.11 千葉県銚子市)


ナンバンギセル-花

萼の先端が尖ります。花冠裂片の先端に歯牙がありますが、
本種でも見られるものが少なくないようです。(2007.9 千葉市)

ナンバンギセル-花2

上からぶら下がるように見えるのは大きな柱頭。黄色い毛が密生しています。
その奥に雄しべがあります。(2014.9 静岡県熱海市)

ナンバンギセル-花3

咲き始め。
(2013.11 千葉県銚子市)

ナンバンギセル-蕾

(2013.11 千葉県銚子市)


ナンバンギセル-実

果実は卵球形。
(2012.10 千葉県銚子市)