ヤマイワカガミ /  (型) ナガバイワカガミ

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イワウメ科 Diapensiaceae
アカバナヒメイワカガミの変種で、葉の鋸歯が8-18対あるもの。
丈は10-20cm、細い茎が地を匍って先端に葉が束生します。葉は革質で光沢があり、先がやや伸びた卵円形で、やや大きく3.5-7cm、先端はあまり尖らず基部は心形、8-18対の尖った鋸歯があり、柄がやや長く、葉とほぼ同長。
花は総状花序に5-10個付き、白~ごく淡いピンク、漏斗状で先が5裂し更に裂けます。花径は1-1.5cmとやや小さい。
ナガバイワカガミとされる型は、近年は本種に含まれます。

 

2016.2.27 更新
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  • ナガバイワカガミ
  • 文献

ヤマイワカガミ-全体

北側の斜面に群生していました。
(2011.4 山梨県甲府市)

ヤマイワカガミ-全体3

(2011.4 山梨県甲府市)


ヤマイワカガミ-全体2

(2012.4 山梨県甲府市)


ヤマイワカガミ-全体4

葉が赤みを帯びているものも多くありました。
(2011.4 山梨県甲府市)

ヤマイワカガミ-全体5

(2012.4 山梨県甲府市)


ヤマイワカガミ-花

花色は白。
(2008.4 山梨県早川町)

ヤマイワカガミ-花2

(2012.4 山梨県甲府市)


ヤマイワカガミ-葉

葉は光沢があり、基部は心形で、尖った鋸歯があります。
(2011.4 山梨県甲府市)

ヤマイワカガミ-変化

淡いピンク色の花もありました。
(2011.4 山梨県甲府市)

ナガバイワカガミ-全体

南アで見られるナガバイワカガミとされる型。葉の大きさや葉脈など、
アカバナヒメイワカガミとの中間型のような印象。(2008.5 南ア・転付峠)

ナガバイワカガミ-花

(2008.5 南ア・転付峠)


ナガバイワカガミ-葉2

葉がやや小型で卵形、厚みと光沢がある。鋸歯は10対程度で鈍いような気もします。やはりアカバナヒメイワカガミとヤマイワカガミの中間的な印象。(2010.5 南ア・転付峠)

ナガバイワカガミは、近年はヤマイワカガミのsynonymとされています。
以下、ナガバイワカガミに関わる文献。

1. (ナガバイワカガミ)
Shizocodon soldanelloides Siebold et Zucc. var. magnus (Makino) H. Hara f. longifolius T. Yamaz. 清水 建美 植物地理・分類研究 49(1), 63, 2001-06-30  NAID : 10007422660

2. (ヤマイワカガミ)
S. ilicifolius Maxim. var. rubiflorus (K.Asano) K.Asano 長野県植物研究会誌 no. 24: 16 (1991)

2が先行するため、優先すると考えられています。