キクイモ Helianthus tuberosus


キクイモ

分類
キク科 ヒマワリ属
植生環境
開花時期
9-10月 畑の周囲 堤防 荒れ地
地域
外来種 (北米原産)
特記
 -
特徴
普通、9月になってから咲き始めます。根塊は食用になる。
丈は1-2m、葉は長楕円形で粗い鋸歯があり、下部では対生、上部では互生します。地下に長さ~10cmほどの根塊が出来る。
頭花は径8cm、舌状花は10-20個で先が尖らず、先端が3-5裂します。総苞は半球形で総苞片はふつう3列。
付記
イヌキクイモとキクイモの違いについて様々に論ぜられているが、よくわからない。
「日本の野生植物」(新版)はキクイモ自体記述がない。(他の帰化種が記述されているにも関わらず・・・) y-listでは、日本国内の論文によるイヌキクイモの記述はキクイモの誤認であるとし、イヌキクイモを帰化種と認めていない。
備考
エングラー : キク科
類似種
 
撮影地
2021.9 千葉市  他

キクイモ

飼料用として江戸末期に移入されたようですが、戦後中は食用に用いられ、現在も稀に販売されている。が、見られるものの多くは逸失定着したもの。川沿いなどで多く見られます。 (2021.9 千葉市)

キクイモ

舌状花は10-20枚、総苞は半球形で総苞片はふつう3列。 (2013.9 千葉市)

キクイモ

葉は卵形~卵状楕円形で柄に狭い翼があります。 (2016.10 千葉市)

<感想> キクイモとイヌキクイモの違い・・・両種とも日本は原産国ではないので、日本に帰化したものだけで云々言うのはおかしなこと。その上で・・・
「イヌキクイモは本種の野生化したもの」とのお考えもあるようで、もしそうであるとしたら、例え形状的な差があっても H. strumosus(イヌキクイモ)ではなく、H. tuberosus(キクイモ)の品種相当、または「型」ということ。つまり、キクイモに含めて良いということになる。
また、キクイモには栽培種が複数あり、それも混乱の要因になっているのかもしれない。(そもそも栽培種には他のヒマワリ属の血が混ざっていてもおかしくない)
日本でイヌキクイモと呼ばれるもの=H. strumosus(または他の学名)であることを立証していただかない限り、素人の私は目をつぶったほうが賢明な気がした。 (他でもみんなやってるよね・・・)