オオバナノセンダングサ (アワユキセンダングサ) Bidens pilosa var. radiata

2023.11.5 更新

オオバナノセンダングサ

分類
キク科 センダングサ属
植生環境
開花時期
(本土では) 10-11月 草地 荒れ地
地域
外来種 (熱帯アメリカ原産)
特記
 -
特徴

白い大きな舌状花が見られるセンダングサ。
丈は~1mほど、葉は最上部を除いて対生し、ふつう3小葉~羽状5小葉、小型株では稀に下部で単葉となる。小葉は卵形~狭卵形、縁に重鋸歯が見られることが多い。
頭花は径25-35mmほどあり、舌状花は大きく広楕円形~楕円形、5-10個付く。総苞片は2-3列で線形、開出しない。

付記
タチアワユキセンダングサ、ハイシロノセンダングサ(ハイアワユキセンダングサ)の両者を区別しない広義的な解釈。
なお過去の経緯から、学名「B. pilosa var. radiata」はハイシロノセンダングを含む場合も含まない場合もある。「オオバナノセンダングサ」の名も同様。「アワユキセンダングサ」の名は本ページの範囲になるが、今日あまり使われない。
異説

近年、オオバナノセンダングサ(タチアワユキセンダングサ、ハイシロノセンダングサ)に、コシロノセンダングサを加えて「シロノセンダングサ」の名でまとめる考えがある。

備考
エングラー :  キク科
類似種
コシロノセンダングサ : 白い舌状花が見られるが、花径は1.5-2cm程度。
撮影地
2023.10 千葉市


茎の下部は地を匍う姿だったが、もともとそうなのか、倒れてその姿になったのかは判別できず、且つ葉の形態が多様だったので、広義的な意味でオオバナノセンダングサとした。ハイシロノセンダングサ(ハイアワユキセンダングサ)を含む。 (2023.10 千葉市)

オオバナノセンダングサ

舌状花は5-10個、やや背面に反り、見た目の長さが10-15mmほど、形はや不揃いながら概ね広楕円形、頭花の径は30mm前後。写真のものは現地での測定では頭花径31mm、舌状花長さ最大14mm。 (2023.10 千葉市)


種子はコセンダングサとほぼ同じで、特に変わった点は見られなかった。 (2023.10 千葉市)

オオバナノセンダングサ

葉は上部では羽状5小葉となるものがあり、それ以下では3小葉、小葉は卵形~狭卵形、葉の上半分で重鋸歯がよく見られた。小型株では上部3小葉、下部単葉のものも見られた。 (2023.10 千葉市)