コシロノセンダングサ Bidens pilosa var. minor

2024.10.3 更新

コシロノセンダングサ

分類
キク科 センダングサ属
植生環境
開花時期
9-10月 湿り気のあるところ
地域
外来種 (熱帯地域原産)
特記
 -
特徴
コセンダングサの変種で5mm程度の白い舌状花が4-7枚あるものです。
丈は25-85cm、葉は羽状全裂し、多くは5小葉からなり、長さ12-19cm、両面に毛が散生します。茎の毛はやや少ない。
頭花は茎頂に疎らに付き、長さ5-8mmの白い舌状花が4-7枚見られます。舌状花は雄しべ・雌しべともに退化して結実しません。
なお、アイノコセンダングサと呼ばれるコセンダングサにも小さな白い舌状花のようなものが見られることもあり、本種との交雑種が疑われるが、近年はコセンダングサに含める。
付記
和種名に混乱があり、本種をシロノセンダングサと呼ぶこともあるが、今日、同名はタチアワユキセンダングサ(オオバナノセンダングサ 以下略)を指すのが一般的。
異論
タチアワユキセンダングサを含め、シロノセンダングサとする見解がある。( var. albiflora、var. radiata、 B. alba のどれで主張されているかわからなかった)
備考
エングラー : キク科
類似種
コセンダングサ : 舌状花はないか、あっても小さい。但し筒状花の一部が肥大化して白い舌状花に見えるものもある。
オオバナノセンダングサ(タチアワユキセンダングサ) : 白い舌状花の舌状部分が12mmほどあり、花径が30mmほどになるもの。四国以南で見られる。 なお、ハイシロノセンダングサを含める。
センダングサ : 舌状花は黄色。頂小葉は卵形。
撮影地
2015.10 千葉市

コシロノセンダングサ

本種にも茎がまっすぐ立ちあがるものと下部の茎が匍う型があるようです。丈は40cmくらい、よく分枝し、これで1株。 (2016.11 千葉市)


コシロノセンダングサ

白い舌状花が5-7個あり、舌状部分は5-7mm、頭花全体で概ね径15-20mm。舌状花には雄しべ、雌しべともになく、不稔。 (2016.11 千葉市)


コシロノセンダングサ

写真のものは現地実測では径19mm。総苞片は2-3列で、外片は内片より少し大きい程度で開出はしない。 (2023.10 千葉市)


コシロノセンダングサ

葉は1回羽状複葉で3-5小葉。 (2015.10 千葉市)


コシロノセンダングサ

種子。コセンダングサとよく似ており、区別点はわからなかった。 強いて言えば、先端の芒がやや開きぎみですが、普遍性は不明。 (2015.10 千葉市)


(参考)

シロノセンダングサ

白い舌状花に筒状花が変化したような白い小花が見られるもの。本種で良いのではと思ったが、よくわからない。ここはコセンダングサと普通のシロノセンダングサが隣接していたが、アイノコセンダングサより遥かに舌状花は大きい。 (2022.10 千葉市)