トオノアザミ Cirsium heiianum

2024.9.26 更新

トオノアザミ

分類
キク科 アザミ属
植生環境
山地
開花時期
8-10月 林縁
地域
青森 岩手
特記
 -
特徴
北上山地中・北部のアザミ。
丈は1-2m。茎の上部で側枝を鋭角的に分けますが、側枝は短いものが多い。葉は狭卵形~楕円状倒披針形で革質、浅裂するか鋸歯縁、基部は茎をやや抱くか、柄状になって抱かない。
頭花は多数付き、上向き。花柄はごく短く、穂状に近い姿で付きます。総苞は筒形~狭筒形で総苞片は11-12列、片の縁は膜質、フリル状で、先端は短く反曲します。中片と内片に線状披針形の腺体がありますが、ふつう、痕跡的で粘らない。
備考
エングラー : キク科
類似種
 
撮影地
2016.8 岩手県久慈市  他

トオノアザミ

山の斜面で見られたもの。直立せず、斜面からややしな垂れるような姿で見られました。このあたり、キタカミアザミも見られる。  (2016.8 岩手県岩泉町)


トオノアザミ

花柄はごく短く、頭花はやや密集して半ば穂状に付いていました。 (2016.8 岩手県久慈市)


トオノアザミ

総苞は狭筒形で片は11-12列、先端は短く開出・反曲します。外片ほど短い。総苞片の縁が膜質でフリル状になり、中片と内片に線状披針形の腺体が見られました。多くは粘らないようです。クモ毛はあまり多くない。 (2016.8 岩手県久慈市)


トオノアザミ

葉は長楕円形。浅裂していたものから鋸歯縁までいろいろ。 (2016.8 岩手県岩泉町)


トオノアザミ

葉の基部は茎をやや抱きます。