ツツザキヤマジノギク

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
ヤマジノギクの変種で舌状花の基部が筒状になって、先が裂けるもの。1-2年草。
丈は0.3-1mほど、茎葉は5-7cmの倒披針形、上部は線形で2-4cm。ふつう、根生葉は花期には見られません。
頭花は茎頂に散房状に付き、径2.5-3.5cm、総苞は皿形で総苞片は2列で開出、その下に少し大きい苞葉が多数付きます。舌状花は、典型は筒状となり、先端部で2-5裂しますが、基部付近から裂けるものもあり一定しない。
長野県の地元では、クダザキヤマジノギクと呼ばれています。

 

2015.10.11 作成
  • 全体
  • 花2
  • 花3
  • 花4
  • 花5
  • 花6
  • 葉2
  • 葉3
  • 葉4

ツツザキヤマジノギク-花

舌状花の形が違うだけと期待していませんでしたが、思った以上に可愛らしい花でした。
基準変種とは異なり、河原のような礫地で見られる。(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-花

典型的な小花。長さ筒状部の先が2-5裂していました。筒状花はいたってふつう。
(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-花2

裂ける深さがいろいろ混ざっているもの。ほとんどノーマルに見えるものも混ざっている。
(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-花3
群落にあった一見してふつうに見えるものも・・・。1は花被が基部から2裂している。
2は筒状にならないが基部から2裂。3は花被の一部が変形。4はノーマルな舌状花。
これを本種に含めるかは不明。(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-花4

典型的な小花。先端の部分が数裂している。希少種なので解体せずに引き抜いたため、
子房が欠落しています。(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-花5

異形状のいろいろ。一番上は基部から裂けているもの。これだけ子房まで取れました。
(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-花6

総苞片は開出、その下に多くの苞葉が付く。
(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-葉

主茎に付く下部の葉は倒披針形。
(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-葉2

上部の葉はほぼ線形。茎に屈毛が見られました。
(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-葉3

中間部の葉の・・・上:葉表 下:葉裏。まばらに毛が見られた。
(2015.10 長野県)

ツツザキヤマジノギク-葉4

花期には根生葉は見られませんが、花茎が伸びていないものには見られました。
ふつう倒披針形で基部は柄状、歯牙が見られるものもありました。(2015.10 長野県)