ウサギギク

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
子供が書くお花の絵そのままの形の愛らしい花です。
丈は15-35cm、下部の葉は6-12cmのサジ形で先は鈍頭、柄がありますが、中部の葉は卵状披針形で基部は茎を抱きます。いずれにも多少の鋸歯が見られます。
頭花は花茎に1つ付き、径3.5-5.5cm、舌状花は1列、総苞は半球形で片は2列。筒状花の花冠筒部には毛が見られ、裂片にも見られることがあります。
本種の自生地の中には、筒状花に毛がないエゾウサギギクも共棲している山が複数あり、外観は一緒で容易に見分けられません。但し、白山を除く中部山岳は全て本種。

 

2018.7.22 更新
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ウサギギク-全体

「お花の絵」に出てくるような姿。
(2011.8 北ア・白馬岳)

ウサギギク-全体2

(2009.8 北ア・白馬岳)


ウサギギク-全体3

月山はエゾウサギギクもあるそうで、外観は同じなのでこれもどちらかは不明。
(2015.7 山形県月山)

ウサギギク-全体4

咲きき始める直前の様子。
(2013.7 長野県八ヶ岳)

ウサギギク-花

舌状花の先端が浅く裂けます。
(2009.8 山形県月山)

ウサギギク-花2

筒状花の蕾の間から伸びている毛はおそらく冠毛。
(2007.8 北ア・穂高岳)

ウサギギク-総苞

総苞片にも毛が多く見られます。
(2009.8 秋田県秋田駒ヶ岳)

ウサギギク-全体

咲き始めの状態
(2013.7 長野県八ヶ岳)

ウサギギク-葉

卵状の披針形。茎にも葉にも毛が多く見られます。
(2007.8 北ア・穂高岳)

ウサギギク-葉2

ほとんど全縁のもの。茎を抱いています。
(2015.7 山形県月山)

ウサギギク-葉3

下部の葉や根生する葉はサジ形。
(2018.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

ウサギギク-葉4

ふつう、葉表にはまばらに毛むが見られる。
(2018.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

ウサギギク-葉5

葉裏。
(2018.7 中ア・木曽駒ヶ岳)

ウサギギク-葉6

毛の少ないもの。
(2008.7 北ア・白馬岳)

ウサギギク-風景

(2006.8 北ア・立山)


ウサギギク-参考
白い毛が写っています。冠毛は褐色で、この写真の上方などにかろうじて写っており、
白い毛は冠毛ではない気がします。もしかしたら、これが「筒状花の毛」なのかもしれないと
思いましたが、何せこの画像でははっきりはません。(2009.8 山形県月山)

掲載の写真のうち、月山のものは本種であるか、エゾウサギギクであるかの判断は出来ていません。
月山には両種があるとされていますが、特別保護地区のため、外観の観察しか出来ません。筒状花の毛が区別点なので、このエリアでの区別はほぼ困難と思われます。

なお、月山には、両種の交雑種も確認されていると聞きます。