ジョウシュウオニアザミ

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キク科 Asteraceae
キク科 Compositae
上越国境や利根源流部で見られるオニアザミ。
丈は0.3-1mほど、茎にクモ毛が多い。根生葉は15-45㎝の卵形~楕円形、茎葉は羽状中裂で基部は茎を抱きます。刺は鋭い。
頭花は下向き、総苞は広鐘形で総苞片は7-8列で開出せず、腺体はほぼ全ての片にあり、大きくてとてもよく粘ります。クモ毛が見られるものもある。小花の狭筒部が広筒部と同長、または少し長い。
よく似たオニアザミは総苞片6列。

 

2017.10.1 更新
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ジョウシュウオニアザミ-全体

蛇紋岩帯に多いそうですが、そうでない所でも見られます。
(2010.7 群馬県至仏山)

ジョウシュウオニアザミ-全体2

この場所は非蛇紋岩地。
(2015.8 群馬県谷川連峰)

ジョウシュウオニアザミ-花

ここのものは皆、オニアザミで時折見られる総苞のクモ毛が全く見られませんでしたが、
両種ともにあるものとないものがある。(2010.7 群馬県至仏山)

ジョウシュウオニアザミ-花2

総苞片は7-8列、よく粘ります。オニアザミは6列。
(2015.8 群馬県谷川連峰)

ジョウシュウオニアザミ-花3

腺体は大きく、中片、内片では片の先端部全体が腺体で、その先に短く刺がある感じ。
外片にもありますが、中片のものより小さい。(2017.8 群馬県谷川連峰)

ジョウシュウオニアザミ-蕾

クモ毛が見られましたが、開花の頃には見られなくなることもあるようです。
(2017.6 群馬県谷川岳)

ジョウシュウオニアザミ-葉

花期も根生葉は残ります。羽状中裂で裂片は5-9対。
(2015.8 群馬県谷川連峰)

ジョウシュウオニアザミ-葉2

茎にはクモ毛があり、葉の基部は茎を抱きます。
葉にもクモ毛がうっすら残っていました。(2017.8 群馬県谷川岳)