- 全体
- 全体2
- 花
- 花2
- 葉
- 葉2
- 葉3
- 参考1
- 参考2
- 参考3
- 自生地のこと
水中からも茎が伸びるのが特徴とされていますが、好天続きで池の水位が下がってしまい、その様子は撮影出来ませんでした。(2015.5 栃木県)
まさに水際にあったもの。茎葉はふつう3つですが、最上部のものは非常に小さいか
ないものも多かった。(2015.5 栃木県)
舌状花はふつう6個。
(2015.5 栃木県)
茎葉は線状披針形~線状楕円形で、先は鋭く尖り、基部は茎を抱きません。
典型的なものは基部は細まって歯牙がないようです。(2015.5 栃木県)
根生葉も線状披針形~線状倒披針形。歯牙はないか少ないものがほとんど。
(2015.5 栃木県)
葉の本体は茎を抱いていませんが、歯牙は絡みついており、
もっと大きな歯牙では茎を抱くように見えました。(2015.5 栃木県)
葉の基部があまり細まらずに、歯牙のあるもの。見方によっては抱かないようにも見えますが、これは違うのではないかと・・・。(2015.5 栃木県)
撮影地には普通のニガナもあり、中間形態もあって連続的でした。たまたまこの池の成り立ちを知る方に出合い、お話を聞くことが出来ました。 この池は大正初期(1912-13年)、ある施設を建設するにあたり、土砂が必要となったために、森を伐採してそこの土を使用したそうで、土砂採掘の後に雨水が溜まってできたのがこの池だそうです。現在、周囲は田んぼですが、その当時は全て森だったそうで、現在の田んぼもこの池も、水は河川から引き込んだものではなく、地下水のくみ上げだそうです。昭和30-40年代くらいまでは、この池は子供達の水遊び場で、ここで泳いだりしたそうです。また、冬期は池の水位は低いそうで、発芽~初期の生育は水中ではなく、陸上のようです。 河川等の流入もなく、元々は森であった場所に、本種が大正以前からここにあったとは考えにくいと思います。従って大正時代以降に近隣地域の田んぼなどにあったものの種子が何らかの方法で運ばれたことになりますが、現在、この池の近隣には自生地はなく、記録もないようです。 なお、栃木県にはもう2カ所くらい、自生地があるようで、機会があれば是非みたいと思いました。 |