イヌビワ Ficus erecta var. erecta

2022.4.14 更新

イヌビワ

分類
クワ科 イチジク属
植生環境
開花時期
4-5月 関東では沿岸地に多い
地域
関東以西
特記
 -
特徴
3-5mの落葉小高木。雌雄異株。
葉は互生し、8-20cmの卵状楕円形、先は急に尖り、基部は円形~浅い心形、両面無毛。
花は花嚢(かのう)の中で咲き、花嚢は雌雄ともに葉腋に1つずつで径8-10mmの球形。雌花嚢には雌花のみが、雄花嚢には雄花と雌花に似た虫えい花が付く。果嚢は径2cm、秋に黒紫色に熟します。
葉が線状披針形で幅1.5-3cmのものはホソバイヌビワと呼ぶ。
付記
雄花嚢にはイヌビワコバチが寄生、繁殖し、雌が雌花嚢に花粉を届けて受粉する。
備考
エングラー : クワ科
類似種
 
撮影地
2020.8 千葉県富津市  君津市

イヌビワ

雌果嚢は径20mmの球形。花嚢も同形で径8-10mm。トップの写真は雌株。 (2020.8 千葉県富津市)


イヌビワ

雄株ではないかと思われたもの。 (2021.10 千葉県君津市)


イヌビワ

虫えいした雄花嚢は2cm弱の卵形でした。虫えいはイヌビワコバチによるもので、上部の穴は雌が出た跡のようだ。雌はこのあと、雌嚢花に花粉を届ける。緑色の花嚢は虫えいしなかったものと思われ、固い。 (2021.10 千葉県君津市)


イヌビワ

春に見られた若い葉。 (2021.10 千葉県君津市)